地球にやさしい
今日は70代後半の姑と同居しているわたしが感じる
世代間の環境意識のギャップを埋めることは
地球環境問題をゆるやかに解消していけるのではないかという希望を元にした
実践をみなさんにこそこそ声で伝える話です。
🥬
買い物にはエコバッグが常識となったけれど
無料のビニール袋をちぎっては詰めを繰り返す人をみると
身についた習慣は死ぬまで続くのかとげんなりする。
犬の糞入れにでも使うのだろうか?
プラスチックのヨーグルトを
さらにひらひらしたビニール袋に入れてめっちゃ丁寧だな・・・。
かごから荷物を詰め替えながら見た年配の男性の行動を思い出しながら
家路に着くと待っているのは姑の小言。
「このスポンジじゃ洗えてないみたいで・・」
このスポンジ、
洗っても洗っても海を汚さない。
なぜなら
植物性セルロースでできているからである。
洗うたびに朽ちていくスポンジは下水処理場の網目から海に放出される。
その後どうなっちゃうかというと
潮流によってさらに砕け散り
海洋を漂う。
そのうち
「お、うまそう」
と
お口のサイズと合う海洋生物たちに食されていく。
じわじわ、じわじわ
食物連鎖の最底辺を支える海洋性植物プランクトンから
魚介類へと消化吸収を繰り返し、彼らの体内を経て
やがて人間に戻ってくる。おかえり、スポンジ。
「だからこそ、プラスチックスポンジ使ってちゃ
ダメなんですよぉぉ!!」
なんて雄叫びは、嫁と姑の優しい小川を氾濫させる。
いっちゃだめ、絶対。
わたしはアグリエイターなのだと言い聞かす(環境活動家な農業クリエイター)
義母のセルローススポンジじゃ汚れ取れないわよ攻撃に、
「ですよねーー、慣れってすごい♡
もうちょっと使ってみましょ(^_^)」
そう言うことにした。
目指すのは優しく、寄せては返す波の言葉。
気候危機は待ったなし、家庭内戦争している場合じゃない。
刷り込まれた
安くてうまい話。
そこをなんとか切り抜けようと声を上げる人とよく出会う。
今朝、海の向こうに住むやすこさんから嬉しいお知らせが届いた。
「あの洗濯ネット届いたよ」
!!!!!
やすこさん、買ったの!?超嬉しい!!!!!
あの洗濯ネットとは、トップ画像に配した
どんなに細かい洗濯ゴミも逃さない最高品質の洗濯ネットである。
洗濯ネットといえば100均が常識だったわたしだが、
(ちなみにブラネットは使いにくいな、といつも思っていた)
家庭からの排水が下水処理場で浄化されないまま
海にダダ漏れ
ついでに化学繊維の衣料からでるマイクロファイバーが
汚染物質を吸着しまくりながら(先月東京湾で海洋調査してきました)
食物連鎖の底辺から生態系を犯しまくっているのを知ってから
マイクロファイバーを完璧に封じ込める商品を使うようになった。
たかが洗濯ネットなのに値段が高く、(ユニクロのTシャツ4枚分くらい)
ネットでも売り切れが続いていたため躊躇したけれども
先月訪れた鎌倉のパタゴニアで発見した際迷わずゲット。
毎週子どもを連れて海に行くようになってから
わずか2分間だけのゴミ拾いを続けている。
そこら中プラスチック片だらけでほんと汚い。くさいし。
たった2分なので特段良いことした気分にもならないけど
少なくとも
なんとかならないものか、と解決の糸口を探る意欲を強めることにはつながっている。
海は汚い。
空気中の感染症騒ぎの何倍もの細菌やバクテリアを保有している。
我々の出す下水も
永久凍土や北極海の氷の融解水も
一切合切流れ込んでいるのだから当然だ。
そんな汚れをごっそり吸着してしまうのがマイクロプラスチックなのだ。
↑東京湾で採取した海水
↑顕微鏡で覗いてみます
↑青いのはプラスチック片、周囲にミジンコが群がり
突いて食べようとしています。
右隅の一筋がマイクロファイバーです。
こんなに汚い海でも
生命のゆりかごであり
清濁合わさり循環することで
酸素だったり水だったり
私たちが生きるのに必須のものを生み出している。
あと何年生きるかな。
そう考えられる人なら
これまでの習慣を変えていく義務があるはず。
だって地球で生きてんだもの、
税金まで払って生かされてるんだもの。
次の世代っていうと
ずいぶん先の未来を想像するかもしれないけれど
何かを消費しながら今日も明日が
これから先へと続いていくんだ。
椅子取りゲームで座れない人が
自分の子どもだったらと、考えてみたらどうだろう。
家庭内戦争を起こす必要なんかない、
気づいた人から良いものにチェンジして、試してみる。
世代間ギャップをすり合わせる。
目的は一つ、地球に優しい暮らし。
やすこさん、1周年おめでとうございます。
1周年に嬉しいメッセージ、ありがとうございました!
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