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マルサの女はレアキャラ?

先日「貴美子さんってマルサの女なんですよね?」の質問に「違うよ」の回答したところ「エッ?違うの?」という顔をされました。

実際に査察部(マルサ)で仕事をしたことはないので「違う」と正直に答えたのですが、どうも「マルサの女」という表現は、日本の税務署職員を指して使われているようなんです。

そして、そこには、ネガティブな税務職員のイメージが定着しているようです。

子どもを通して知り合った人に「怖い仕事をしているんだね」とか、「色々な話はできないよね」などと距離をおかれることは当たり前にありました。

同窓会では、大声で「税務職員か?」と一方的に税務署の悪口を聞かされることもありました。

一方、国税不服審判所で仕事をしていた時に担当していた事案で「調査の時に恫喝された」「脅迫された」などの主張が記載されていると、国家権力の強さを知り、モヤモヤした気持ちになりました。

決して彼女は、ネガティブなイメージで私を「マルサの女」と呼んだのではないと知っているのですが、過去に味わった感情を思い出し、私は「マルサの女」と呼ばれるのが嫌なんだなと気づいたわけです。

税務署で働く国税専門官の女性は私が入った頃は1割に満たないほどでした。
昭和が色濃く残り、セクハラという言葉もなく、男尊女卑があからさまにある時代でした。

それが国税庁の資料では女性職員が4割近くまでに増えているようで、女性にとって働きやすい職場作りも進んでいるようです。

過去に私に向けられていたような声は少なくなっているのかどうかはわかりません。

個人を見て欲しいと思っても、職業のフィルターを通して、歪んでみられるのは仕方がないことだと思います。それは職業を変えても同じことです。

どんな職業でも、他人がどう見ているかなんて関係ない、どうでもいい、と思えたらとっても楽になりました。
でも「マルサの女」の表現は嫌だったので、変更してもらいました。

大切にしたいのは、税のプロフェッショナルとして、使命感を持ちながら働いていたこと。プライドがあったから今があると思うと、ちょっと誇らしかったりします。

小さなモヤモヤも、なんでそんな感情が生まれるのかを探ってみると、ちゃんと原因があり、原因がわかると捨てていけるものです。この捨てていく作業が、ご機嫌を保ち楽しく前向きに過ごせるこつです。

補足ですが、「マルサの女」といった彼女は、国税局や税務署に勤務していた人と初めて出会ったらしく、レアキャラなんだと。その表現は笑えました。

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