ZOOZ四方山噺/2023.03.15 SOCORE FACTORY
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有給はなんだか背徳感が邪魔をして落ち着かない。そういえば以前勤めていたブラック企業は有給なんて取れなかった。気がつけば勝手に有給が消費され、残数はマイナス表示になっていて、スーパーマリオならとっくにゲームオーバーになっているはずなのにゾンビのように働かされていた。それでいて有給消化率100%を謳っているのだからタチが悪い。
そういえばあのブラック企業に入ったのも7年前のこのくらいの暖かい気候の頃だった。ブラック企業で精神がボロボロになった僕を拾ってくれた会社がまたブラック企業だったなんて、当時は思いもしなかった。
そんなことを思い出していると、忘れたい本能なのか気がつけばうたた寝してしまっていた。今日はライブ。もう少し睡眠を欲しがっている体を起こして難波へと向かった。
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SOCORE FACTORYと僕は、なんだか不思議な距離感に居る。難波ROCKETSの頃からお世話になっている店長のかさごさんは、べったりではなく、でも会うといつもあたたかく迎えてくれる。地で生き様がかっこいい人にどこか恐縮している僕がいた。
東京のsynchreがかっこよかった。奇天烈なドラマーの端くれである僕が言うのもなんだけど、「ドラムは人が叩いていないと意味がない」というところをしっかり体現してくれるドラマーが大好きなので、一見無機質に見えてしまいがちな音楽の中できっちり人間が出ていて素晴らしかった。
ZOOZは今月4本ライブがあるので色んな見せ方をしたいねという共通認識の下、しっかり後半はメロウな感情を乗せたライブを心がけたつもりでした。できていれば良いのだけれど。
マスクを外しても良くなったことよりも、イベントが終わる時間帯が遅くなってきたことにコロナ前の日常を感じていた。イベント終わりが遅くなればなるほど、明日の平日が迫っている実感がより強くなっていた。
低音で揺れた内臓と、髪の毛とマスクからタバコの匂いを感じ取りながら、明日の書類の山に思いを馳せて帰路に着きました。仕事かぁ。
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