心がわりを受けとめる
教会では、結婚式のさい、永遠の愛を誓います。
本場のアメリカでの離婚率は36パーセントを超えているらしいです。
人は生きているかぎり、心身ともに成長し、あるいは心も体は日々、老化していくという変化があります。
交際している恋人たち、結婚している夫婦にとって、相手の愛情が冷めてしまうことは、とても悲しく、寂しいことでしょう。ときには怒りもわくでしょう。
私もそうした経験はなんどかあります。
ですが、怒りはなく、とてつもない悲しみと寂しさを感じました。
相手の気持ちがかわることが責められることでしょうか。
相手の気持ちが冷めた原因は、こちら側にもあるのではないでしょうか。
今回、私のオリジナルソング「君を忘れない」の歌詞です。
「今日という色に昨日の色は似合わない。色褪せていくのは明日という色を塗り忘れていくから」と書きました。
ふたりという人間同士は日々、進化、あるいは退化していて、つねに揺り動いています。ですから、人の気持ちに安定感がなく、不安や恐怖、ネガティブな意識に浸ることもあります。
自分自身ですら、ひとつになれない心の私たちが、人とひとつになれることはきわめて難しいことだと思います。そのことを私は高校時代にエッセイとして書きました。
ですから、理解しわかりあえる努力を地道にしていかなくてはいけないのだと思います。
未練がましく、執着しても、相手はさらに嫌いになり、恐怖すら覚えるでしょう。
相手と再会したいと思うなら、別れは執着せずに、やせ我慢でよいので、軽やかに別れたほうがよいのだと考えています。心がわりは罪ではありません。四季のように人の心はうつりかわる、自然なことなのだと思います。
(了)
星谷光洋 CREATION
『君を忘れない』弾き語り
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