新たな時代の胎動が聞こえます

食品会社でいえば、新商品が生まれて、たくさん売れること。
出版社でいえば、新作が生まれて、たくさん購入されること。
音楽芸能でいえば、新作のドラマの高視聴率。映画は制作費を大幅に超えた興行収入。

ポイントは、新しい製品、キャラクターでの人気と大幅の収入であること。

現代のアメリカの映画では、新しいキャラクターが生まれていますが、未だに、スーパーマン、バッドマンなど、1939年に生まれたキャラクターが人気です。その頃の人気キャラクターを超えるキャラクターがあるのかもしれませんが、私は知りません。

日本でもウルトラマン、ゴジラを越えるキャラクターは少ないです。
「ワンピース」は作者のお話だと、そろそろ完結するそうですし、「鬼滅の刃」はすでに完結しています。

カップ麺、袋麺も、昭和の時代に生まれた商品が今も大人気です。

たんなる私の感覚なのですが、新しいものが生まれ、新しいジャンルが生まれず、大人気にならない時代は、ひとつの時代の終わりを意味させると思っています。それは人の一生とおなじで、自然な流れだと思っています。

人は生まれ、新しいことをどんどん吸収し、新しい経験を積み重ねていき、晩年にはいままでの過去をふりかえり、いままでの経験をもとにして生きていきます。

密教僧さまのお話では、尊く神秘的な修法を授かり、時と人をみて弟子たちに教え、授けてきたが、まにあわずに年々、亡くなられているそうです。尊い修法は秘伝ですので、その高僧がお亡くなりになれば、その修法はないものとされていきます。

そのお話を聞いたときに、ああ、今の時代が終わり、新たな時代がはじまっていく胎動だと感じられました。

今年は芸能界、経済界、政界において、いわゆる「膿み出し」がなされて、隠されていたことが明るみになって、有名な人たちが亡くなられています。

来年は一時代を築かれた、誰でも知っているようなとても有名な方々が天に召されていく年になるような気がします。また、日本にとってとても重要な人も亡くなられるような気がします。それもまた、新たな時代にきりかわるための兆しだと感じられます。

（了）

星谷光洋 CREATION
『大好き』