いつかまた陽は昇る
今年最後のnoteです。
いつもお立ち寄りいただいてとてもうれしく、とても感謝しています。
元日は、SF、奇想天外のショートショートではなく、しっとりとした純文学風の、実話もちりばめたミニ短編をアップします。
ここ数年、日本全体の低迷、沈滞が新聞テレビ、雑誌などでよく目にするようになりました。経済も、他国に圧倒されているのがほんとうのところでしょう。
日本というランナーが、さまざまな分野で遅れつつあるようです。正直なところ、日本を愛する国民のひとりとして寂しいかぎりです。
今、日本は慢性疲労で、時代も技術から感性を重視する流れになっています。今まで日本は、「良いものを作れば世界的にも売れるのだ」と過信してきました。そして、今日本は「良いものってなんなのか?」と自信をなくしつつあります。
「良いもの」とは、人それぞれが求めるもの、好きなものなのだと気づく時が来ました。今まで、日本の車や家電製品は、やたらと高機能で、使わない機能盛りだくさんで傲慢なまでに技術力を誇示してきたように思います。
今後は使いやすい物、安全なもの、安価なものへと移行する時でしょう。今は疲れ、自信をなくしている日本ですが、天災があっても、街のお店の商品を強奪したり火をつけたりせずに、粛々と救援を待つことのできる精神性の高い人たちが多く住む国です。
時代のなかでまた陽が昇ることがかならずあるでしょう。
人もまた、私もまた、いつかまた陽が昇る。
一生懸命生きていれば、いつかまた陽は昇ると信じています。
それでは、あなたにとって、来年が心身ともに実り豊かな年となりますように。
よいお年を。ありがとうございます。
(了)
星谷光洋のオリジナルソング「君の空」☆
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