【鳥山明さんに捧ぐ】宝玉!奇跡の超美龍神波動
小3だった私は、3つ上の兄と5つ下の弟と腹を抱えて笑った。 学校の運動着は短パンだったし、まだブルマが何かもよくわからなかったのに、 響きがおもしろかったのだ。
アニメ『ドラゴンボール』の1話を、 なぜ見ようと思ったのかは覚えていない。
岩手での放送は夕方4時半からだったのは、最近調べて思い出した。夕陽がさしこむ2階の部屋で、まだテレビのチャンネルはガチャガチャの回転式だったことはなんとなく覚えている。
ギニュー特戦隊やナッパでも、ゲラゲラ笑っていた。 ヘンテコな名前なのに、なぜかすんなり入ってきて、一度聞いたら忘れられない名前のオンパレードだった。
チチのおまたを悟空が足でツンツンするシーンに、なんだかちょっとドキドキした。
天下一武道会で観客には速すぎて見えない動きが、悟空やピッコロたちには見えているのがカッコよかった。
激しい戦いのとき、まわりに被害が及ばないように、いつも場所を変える悟空のやさしさが好きだった。
ほんの数ヶ月前、飛んでいる時のピッコロと悟飯の気が同じ形で描かれていることを、Twitter(X)の投稿で初めて知った。メカを細部まで描く人として、漫画家さんたちに尊敬されている鳥山さんだったが、そんなところにまでこだわっていたのかと全身に鳥肌が立った。
鳥山さんが旅だってから、Twitterで多くの人たちのドラゴンボール愛に触れた。愛おしかった。
国外でひどい差別に遭った日本人を、ドラゴンボールが生まれた国だからと守ってくれた人がいたなんて、シェンロンは鳥山さんなんじゃないかと思った。
7つのドラゴンボールは、いつも私たちの心の中にあるってことなんだ。
海外で言葉が通じなくても、ドラゴンボールで一気に分かり合えるんだったら、パスポートにステッカーを忍ばせておけば最強のお守りになるじゃないか。
そして闇のエネルギーと対峙することの多いサイキックの私にとって、闇から光落ちしたピッコロは、これからもずっと心の友である。
兄や弟と一緒にアニメの1話を見たときの夕陽のぬくもりを、 昨日のことのように思い出せるのは、鳥山さんが『ドラゴンボール』を描いてくれたお陰なのだ。
合掌。
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