【36】ないものねだりモードの時は、あるものを忘れてることを思い出そうと思った
同棲とか結婚とか出産とか
退職とか転職とか正社員とか非正規とか
実家の近くに住みたいけどもう少し都会を離れた便利田舎に住みたいとか
明日からまた月曜日とか
せかせか責任に押しつぶされて働くのは辛い、けれどお金と安定は欲しい、けれどもっと肩の力抜いて楽しく生きたい
結婚している友だちと会って、自分が万一仕事を辞めてもなんとか生活できる環境が羨ましかったり、一人で帰る帰り道が切なかったり、でも家に着けば一人の私の家にほっとしたり
20代後半の
ぐるぐるぐるぐる
の正体はないものねだり
ないものを手に入れたら、きっと幸せなんだろうな、幸せになりたいな。
そう思ってしまうけれど、
ないものを得たことでなくなるものもあるのかもしれない。ない今にも十分にあるものもある。それをつい、忘れてしまう。
結婚していなくても、同棲していなくても、毎日ではなくても、たまに楽しい時がある。
恋人と過ごす時間も、家族と過ごす時間も、一人で過ごす時間も。いまある。
その時間の中にいる時は、当たり前に幸せなのに、その時間の帰り道、日曜日の夕方、月曜日の朝、そういう時には、その幸せを忘れていたり、足りないと思ったりする。
でも、あるじゃんと思い出せると、すっと心が軽くなる。
思い出せない時は、なんとなく辛い時間が過ぎるのを待てばいい。
次の休みを目指して生きよう。そうして過ぎていく時間は、あんまりにも早すぎるけれど。
前に妹と二人旅に行ったのが、もう一年半前になっていた。またどこか、行きたいな。
親も歳を重ねていく。できれば長く健康で、幸せでいてほしい。
最近神社に散歩に行くともっぱら家族の幸せばかり祈っている、大切な人がみんな幸せでいてほしい。悲しい時間や憂鬱や虚無な時間ができるだけ少ないといい。本当に。
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