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2016年6月22日 我闘雲舞後楽園大会

それは、不意打ちのようなタイミングだった。
「私はアイスリボン創設者のさくらさんとしか試合をしていませんでした。私は我闘雲舞のさくらえみと試合がしたい。自分のわがままかもしれないんですけども、我闘雲舞に一人で乗り込みます。」アイスリボン728後の座談会で、藤本さんから我闘雲舞参戦が表明、文体で一区切りと思われた流れが続くことになった。
私が文体の試合に受けた印象は、まさにこの通り。藤本さんが戦っているのは、思い出の中のさくらさんのように見えて、アイスリボンの大会としてはハッピーエンドだったけれど、藤本さんにはアイスリボンしか見えていないのかな、という寂しさも感じたのだった。
だから、この不意打ちは単純に嬉しかった。客席の半分くらいは、戸惑った反応だったと思うが。

さくらさんはツイッターで「こないで」とコメント。これは団体のみんなで押し寄せて来ないで欲しい、という意味だったようだ。
確かに、自団体の何倍も所属選手がいる団体と対抗戦をしたってしょうがないし、ガトムの世界観を台無しにし兼ねない。
さくらさんは6月4日市ヶ谷大会に藤本さんと、何と優華さんを招待。
優華さんは、アフターさくらさんのアイスリボンらしさを象徴するような選手。このチョイスは流石さくらさんだと思う。
迎えた市ヶ谷大会。全く先入観がない印象の優華さんに対し、藤本さんは生真面目に挑発的な態度を取っているように見えた。一方で、里歩さんが見せた激しく嫌そうな表情も印象的だった。同日はアイスリボンの道場マッチもあり、特別なハシゴとなった。

6月4日のツイートより

初めて市ヶ谷を訪れた優華さん。最初は笑顔だったのが、試合が始まると食い入るような眼差しになっていたのが印象的でした。
試合後の「ことり」さんの涙のアピールは泣けた!「ことり」さんと優華さんの対戦は、違う環境で育った従姉妹の戦いかな。単純に楽しみ。 #ガトム #iceribbon

しかし、ガトムとアイスの関係って駄目な恋愛みたい(苦笑) #ガトム #iceribbon

藤本さんが偽悪的にしか見えないんだよなぁ。やり過ぎると、本来目指すべき相乗効果が失われそうな気がします。 #iceribbon #ガトム

さくらさん&「ことり」さん組vs藤本さん&優華さん組は、それだけで魅力的なカードだと思うのです。 #ガトム #iceribbon

今日の市ヶ谷〜蕨のハシゴで、自分なりにガトムvsアイスの見方を考えました。一番ハートを感じたのは「ことり」さん。オラは「ことり」さんを推して行こうと思います!しかし、こんな心揺さぶられるのに、最後だなんて… #ガトム #iceribbon

「ことり」さんの「私こそが我闘雲舞です」には、鈴木みのるさんの「俺がUWFだ!」に似た意地を感じますな〜。 #ガトム

6月5日以降のツイートより

約束を破るようなアイスリボン、という運営面が根源なのかな。選手に罪はないと思いますが。確かに里歩さんのあんな顔は見たくないです。一方、「ことり」さんにとっては凄くいい機会だと思います。やきもき。 #ガトム #iceribbon

藤本さん、大事な気持ちだからこそ、上手に表現できないのかな?気遣いが逆なでになってしまう悲劇。 #iceribbon #ガトム

私の写真帳には、藤本さんの上にりほさんと我が子が座ってニコニコ印をしているポラがあります。藤本さんの発案ですが、気遣いが有り難かったです。
いいこともいっぱいありました。最大の敵は、ワダカマリだと思うのです。6月22日後楽園、心して見守りたい! #ガトム #iceribbon

さくらさんのお見通しぶりが凄い。思った以上に厳しい!
でも正直、「ことり」さんにも優華さんにも関係ない確執。6月22日後楽園、若い2人の闘いに何が見えるだろうか? #ガトム #iceribbon

#ガトム #後楽園ホール
【極私的注目点】
・さくらえみ&「ことり」 vs 藤本つかさ&優華
ガトムvsアイスリボンは束の間逢瀬か未来への扉か?ファンの思いはそれぞれ。ただ一つ言えるのは、この試合は未来永劫、語り草になる!
#プロレス #6月22日 #iceribbon

ガトム後楽園の、色んな人の色んな思いが集結していく感じが好きです。今日はみんなどんな思いを抱えて眠るのかな?それとも寝られないのかな?おやすみなさい。 #ガトム

大会結果

『我闘雲舞 in KORAKUEN HALL 2016 里歩デビュー10周年記念興行 ~十年咲く花は、~』

☆6月22日(水)後楽園ホール

観衆681人

◆第1試合『鬼塚真紀デビュー戦』15分一本勝負
○TARU&鬼塚真紀&大鷲透(7分48秒、片エビ固め)E.K.バギー&パクサー&サワディー仮面×
※TARUドリラー

『我闘雲舞 in KORAKUEN HALL 2016 里歩デビュー10周年記念興行 ~十年咲く花は、~』
☆6月22日(水)後楽園ホール
観衆681人

◆第1試合『鬼塚真紀デビュー戦』15分一本勝負
○TARU&鬼塚真紀&大鷲透(7分48秒、片エビ固め)E.K.バギー&パクサー&サワディー仮面×
※TARUドリラー

◆第2試合『アーサ米夏デビュー戦』15分一本勝負
○志田光(5分9秒、片エビ固め)アーサ米夏×
※ブレーンバスター

◆第3試合『Pro-Wrestling 4U G6 選手権』20分一本勝負
○ジューケン(8分27秒、ハイムリッチ・スープレックス・ホールド)小仲=ペールワン×
※王者が14度目の防衛に成功

◆第4試合『10万円争奪4WAYタッグマッチ』20分一本勝負
○P-Nutz&ゴーレムタイ(8分40秒、片エビ固め)葛西純&DJニラ×
※ラリアット。あとの2組は、アントーニオ本多&福田洋、松本浩代&趙雲子龍。

◆第5試合『特別試合』時間無制限一本勝負
○さくらえみ&「ことり」(14分6秒、片エビ固め)優華&藤本つかさ×
※二階からのニャンニャンプレス

◆第6試合『スペシャルシングルマッチ』20分一本勝負
○マサ高梨(12分13秒、エビ固め)円華×
※雪崩式タカタニック

◆セミファイナル『アジアドリームタッグ選手権』20分一本勝負
○帯広さやか&希月あおい(13分33秒、バース)SAKI&MIZUKI×
※初代王者チームが2度目の防衛に失敗。希月&帯広が第2代王者チームとなる。

◆メインイベント『IWA三冠統一選手権』20分一本勝負
○里歩(13分2秒、片エビ固め)米山香織×
※そうまとう。第8代王者が2度目の防衛に失敗。里歩が第9代王者となる。

試合後のツイートより

ガトム後楽園、最初から最後まで、心揺さぶられる試合ばかりでした!ありがとうofありがとう! #ガトム

今日に優華さんが間に合って、本当に良かったです。「ことり」さんと優華さんの対戦はキラキラしていました!

ずっと夢を見て
今も見てる
僕はデイドリーム・ビリーバー
そんで彼女はクイーン

#ガトム #iceribbon

このタグも当面お預けかな?

パラレルワールドか〜。チケット1枚で旅できることの贅沢さ。

ガトム後楽園大会で、最後にさくらさんと藤本さんが笑顔で別方向を指差して別れた直後に藤本さんが浮かべた表情。団体の代表であることで失うものもある。エースとは?代表とは? #iceribbon #プロレス

感想

どんな幸せな時間でも、いつかは失われていくという痛みを免れることは出来ない。しかし、悲しみも共感を得ることで、ハッピーに生まれ変わることが出来るのかもしれない。
今回の流れは、いろいろあったけれども、最後に印象に残ったのは、藤本さんが笑顔の後に見せた、悲しみを押し殺したような表情だった。
藤本さんは、さくらさん達と過ごした過去のことも、本当は大好きなんだと思う。試合後のコメントで、それを察した優華さんが「悲しい」と表現していて、団体のリーダーとして私情を押し殺さなければならないことの残酷さを感じた。優華さんのコメントは秀逸なので、DVDの特典映像は多くの人に見てもらいたい。(里歩さんのコメントも、かなり良い!報道サイトの文章で読むのと印象が違う!)
2つの団体が直接交わるのは最終回かもしれない。しかし共に過ごしてきた過去、そしてこの試合が灯火となって、未来を照らし続け、ずっと見続けて来たファンは折にふれて、その影を見ることになるのだろう。

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