成宮真希さん引退・真琴さん戴冠・2016年3月25日 REINA後楽園大会 その2
セミファイナルは、デビュー2年目にして団体ナンバー2となる小波さんと高橋奈七永さんのシングル戦。
小波さんは大きな声を上げながら打撃を繰り返しました。しかし、奈七永さんの壁は高い!
奈七永さんは、やはり凄い人です。小波さんは一若手なら百点の試合でしたが、もっと高い所を求めたくなります。そういうポテンシャルを持った選手だと思います。
いよいよメイン。最近は後輩の良さを引き出したり、タッグパートナーを引き立てたり、といった人の良さを感じる試合が多い印象の真琴さん。粘り強さと巧さ、そして集中力が持ち味です。
藤本さんは真琴さんより後輩ながら、さくらさんの後を継ぐアイスリボンのリーダーとして、卓越したスピードと運動神経を持ったプロレスラーとして、確たる地位を築いていると思います。
二人の対戦で記憶に残っているのは、真琴さんがアイスリボンが退団する前の、アイスリボン道場マッチでの最後のシングル戦。会心のビーナスシュートで藤本さんが勝利したのが印象的でした。
真琴さんがアイスリボンを退団したきっかけは、TAJIRIさんが主催していたSMASHへの移籍でした。SMASHはバラエティ感覚溢れるストーリーラインで展開していく面白い団体でしたが、真琴さんの置かれたポジションは微妙でした。その後、WNCに母体が変わっても苦戦の印象が強く、不遇の中で少しずつ地力を付けて来たように思います。アイスリボン時代の先生であるさくらさんがキャリアの浅い選手を積極的に活かすやり方だっただけに、苦労の連続だったと思いますが、こうした経験を通じて粘り強さという才能が鍛えられたのではないかと思います。
この日繰り出したタランチュラは、あの時代が決して無駄ではなかったということの象徴のように思えました。
試合は、藤本さん有利な展開ながら真琴さんが反撃していく、手に汗握る攻防でした。最後は、真琴さんが敬愛する三田さん譲りのデスバレーボムで、後楽園のメインにふさわしい勝利!こういう真琴さんを待っていたファンは、多かったと思います。
負けた藤本さんの印象的な表情。色んな運命の巡り合わせで辿り着いたこの日の試合。改めて、藤本さんの懐の深さを感じました。藤本さんは、もはや一回の勝ち負けで価値がブレることがない存在にまで上がっていると思います。これは、キャリアからすると凄いことだと思います。
性格の良さが見えるマイクだった真琴さん。後輩たちに慕われているのが、よく分かります。
真琴さんは、時間がかかっても最後には成し遂げる人という印象があります。新生REINAが、真琴さん色の夢のリングになる日を楽しみにしたいと思います。ガンバREINA!
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