法務の技法_第2版_

大手法律事務所巡り #1

【沼田知之弁護士(西村あさひ法律事務所)】

この日は、3か月に亘る「西村あさひ法律事務所」セッション(計3回)の初回です。
テーマは、「実効的な不正防止体制の確立」です。
副題として、
-法的分析を踏まえた仮説・検証アプローチ-
と説明されていますが、様々な知見を総合的に活用するもので、
とても新鮮でした。

1.視野の広さ
まず、感銘したのが、沼田先生の視野の広さです。
ITに関する技術的な話から始まったので、
コンサルが話をするフォレンジックのようなことか、
と思ったのですが、
それにとどまらず、企業の不祥事の分析や対策について、
幅広い切り口からアプローチしていく手法を、
色々とお話しいただけました。
会社経営にも造詣が深くないと、
これだけの視野の広さは獲得できないと思いました。

2.事例問題
次に、実際に事例問題に関してディスカッションが行われた点です。
詳細を紹介できないのですが、
実際に会社で起こりそうな問題について、
沼田先生自身が行った対応も含め、
リアルに考えることができました。
さらに、参加者それぞれの会社で、
実際に起こっていることや行われていることも聞くことができ、
より理解が深まりました。

その後、東京会場では簡単な懇親会も催していただきました。
それぞれが、より具体的な話を相談したり、
突っ込んだ話を聞けたり、と、
非常に濃い時間を過ごすことができました。
気さくにお話しいただいた沼田先生と、
この「大手事務所巡り」に真っ先に賛同してくれた西村事務所に、
感謝、感謝、です。

※ JILAの研究会(芦原ゼミ)で、今年も、
「大手事務所巡り」の特別研修を行っています(2年目)。
これは、私から、JILAのプラチナ会員である4つの大手法律事務所に、
順番に、3か月間、趣向を凝らした研修をお願いし、実現しました。
詳細な内容は紹介できませんが、感想をお伝えします。
このシリーズは、不定期となります。

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