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「声なき声」をこれからも届けられるように。最高裁に書面を提出しました!
今日は2021年3月3日。この日は忘れがたい日です。
AV出演強要被害の問題で、ヒューマンライツ・ナウとして初めて記者会見をし、報告書を公表したのが2016年3月3日。それから5年が経過しました。
ひな祭りに合わせて会見をしたところ、大きく報道いただきました。
勇気を出して声を上げてくださった被害者のみなさん、そして温かく応援してくださったみなさんのおかげで、政府も取り組みを始め、政府一丸となって被害防止キャンペーンなどを進めるようになり、従前ほどのひどい被害は減ってきたように思いますが、まだまだ、包括的な被害救済立法を実現できていません。引き続き、声を届けてくださった皆様の思いを無にしないよう、AV出演強要問題について取り組んでいきたいと思います。
ところで、私がAV事業者から名誉棄損で訴えられている事件、昨年10月に不当判決を受け、最高裁に上告しました。
論評の自由、声を上げる自由を勝手に奪われたくない、声を上げられない被害者の方に代わって声を上げてきた者が黙らされるような司法であってはならない、私個人の問題ではなくみんなの問題だと思って、最高裁に臨みました。
最高裁に年明け早々書面を提出しました。
また、お世話になった方々が、私を応援する会を作ってくださいました。とても感激しています。
応援する会のサイトには、最高裁に出した書面が一部公開されています。憲法違反、判例違反など問題にする点が多岐にあり、それぞれ80頁くらいの書面を弁護団に提出いただきました(プライバシーへの配慮で一部カットしています)。
女性が自由を選ぶとき(これは先日逝去されたフランスのフェミニスト弁護士であるジゼル・アミリ氏の著作の表題でもありますが)、声を上げることを妨害する動きは歴史的にずっと続いてきました。銃弾によって声を上げる機会や命まではく奪された女性の人権活動家もいます。
日本でも一番しんどいところ、利権がかかわるところ、性差別構造に関わるところは本当に抵抗が大きく、声を上げる女性たちが攻撃にさらされています。
そんななか、訴訟を戦っているのですから、私だけでなく、女性やマイノリティの人権の守り手として行動する人たちが、これからも自由を保障されて活動できるよう、私も訴訟においても、弁護士活動においても、決して負けてはいけない、沈黙させられてはいけない、と思っています。
是非皆さんのお力をこれからもお貸しください。モラルサポートや応援はとてもありがたいです。
いつも私のこの事件のことを心配し、気にかけ、応援いただいている皆さんに心より感謝申し上げます。
これまでの経緯はこちらを始め、このnoteでお伝えしています。