一審判決を公開します。そして思うこと。
AV事業者から訴えられている事件について、本当にたくさんの方からの応援、ありがとうございます。
2日前からカンパのお願いをしたところ、たくさんのカンパと温かいメッセージをいただき、そのひとつひとつがうれしくて、励まされ、感動しています。
自分のことを多くの方が見てくださり、心配し、応援してくださっていることを知って、胸が熱くなり、涙が出ました。見てくださる方は見てくださっているんだなあ、と。それはとてもうれしいことでした。
本当にありがとうございます。
さて、みなさんから、一審判決はどんな論理だったの?木村草太先生や中里見先生、伊藤さんが批判しているポイントについて判決の原文が読みたい、裁判官は誰だったの?など、たくさんのお問い合わせをいただきました。
なかなかマスキングする時間が取れず、ようやくマスキングしましたので、公開させていただきます。
是非ご参照ください。
木村草太先生の意見書による一審批判
中里見先生の意見書による一審批判
さらに、小倉秀夫弁護士の意見書
と比べてみていただけたらと思います。
ところで、この間、こういうツイートをしたんですよね。
(来てきました→見てきました)
私が伝えたいこと、若い女性や少女たち、周囲の大人に警告したいことは、実はもっとあったけど、これくらいにしておきました。それでも、一審判決の論理では、上記ツイートすら名誉毀損と言われてしまうかもしれません。
引用ツイートをして同種被害について一般論を語っても、当該人物について言ったのだと第三者に誤解される可能性があれば名誉毀損が成立する、という東京地裁の論理だと、怖くて事件報道への言及や論評ができません。
でも、名誉毀損に問われないようにということが思考の最初に来ると、思いや懸念が伝わらなかったり、社会的に責任が問われるべき人たちの責任があいまいになってしまったりする。
性被害や人権侵害が明るみに出た段階で、何か言いたいことってありますよね。刑事事件の有罪が確定しない人権侵害ってたくさんある。
ハラスメントや差別・ヘイトスピーチの被害について、誰かが勇気を出して会見をする、でも誰もそれを見て反応しないで、「有罪判決が確定していないから」スルーしたらどうなるんだろう。せっかく勇気を出した人が孤立無援でバッシングされるのを傍観する、一般論ですらその人権問題に言及しない、声を上げた人への温かい共感を示さない、そんな人間にはなりたくない。
性的な搾取や性暴力、AVをめぐる被害、被害者はとても弱い立場にいます。そういう問題について、第三者として公正な論評をする大人がいなくなったら、どうやって弱い立場にいる人たち、声を上げにくい人たちを守れるんだろう。
そんな大切なことが、この裁判で問われていると思っています。
困っている人たち、食い物にされている人たちがたくさんいるこの社会において、私は沈黙したくありません。
■ カンパとともにいただいたメッセージをひとつご紹介します。
皆さま、本当にありがとうございます😊
いつも女性のための活動をありがとうございます。 たくさんの方が勇気を頂いていると思います。 大変小額で恐縮ですが、裁判上手くいきますようにお祈りします。