昭和の名曲「霧の摩周湖」を味わう:A 心に響く言葉で鑑賞 B 音楽
A ー子ども向けの心に響く言葉で鑑賞ー
「霧の摩周湖」は、北海道にある摩周湖(ましゅうこ)を舞台にしたちょっとさみしいけれど、心に残る歌です。この歌は、霧がふわふわと漂っている摩周湖を見ている人の気持ちを表しているんだよ。歌の中の主人公は、好きな人が遠くに行ってしまって、また会えるかわからないけれど、その人を忘れられない…というような気持ちを歌っています。では、歌詞の意味を少しずつ見てみましょう。
「霧の中の湖で、心がゆらゆら」
まず、「霧の摩周湖」という題名について話そうね。摩周湖は、日本でとても有名な湖で、特に霧がよく出ることで知られているんだ。想像してみて。朝、まだ夜が明けきらない時間に、ひんやりとした空気の中、湖の上に白くもやもやした霧がふわっとかかっている感じ。まるで湖がそっと隠れているみたいだよね。主人公は、この霧の摩周湖の景色を見ながら、さみしい気持ちや、会いたいけれど会えない人への思いを重ねているんだ。
「会いたいけど会えない気持ち」
主人公が歌っているのは、好きな人がどこかに行ってしまって、その人に会えない寂しさだよ。ちょうど、大好きな友だちが引っ越しちゃったときみたいな気持ちかな。その友だちが遠くに行ってしまって、すぐには会えないけれど、いつかまた会えるかも…と心のどこかで期待しているんだ。
歌の中で主人公は、「湖が霧で隠れているように、私の心も悲しみや寂しさで覆われている」と言っているよ。湖が霧でかくれて、見えたり見えなかったりするように、主人公の気持ちも、うれしさと寂しさの間を行ったり来たりしているんだね。
「摩周湖の霧は、まるで魔法のベール」
霧が湖を覆っている様子を想像してみよう。まるで湖にベールがかかっているみたいで、なんだか不思議な感じがするよね。このベールは、主人公が会えない好きな人への思いと同じなんだ。会いたいけど、その人には届かない感じ。霧が晴れるときに湖が見えるように、もしかしたら、いつかその人にまた会えるかもしれないという、ちょっとした希望もあるんだ。
「湖は鏡みたい、でも何も映らない」
霧の摩周湖では、霧が晴れると湖面が鏡のようにピカピカ光って、空や山が映ることもあるんだ。でも、主人公にとっては、どれだけ湖を見ても好きな人の顔は映らない。これが、主人公のちょっと切ない気持ちを表しているんだよ。「好きな人が映ったらいいな」と思っているけれど、現実には映らないんだね。
「霧が晴れたら会えるのかな?」
歌の最後の方では、主人公が「いつかこの霧が晴れたら、好きな人に会えるかもしれない」と思っているよ。霧が晴れて、太陽が湖を照らすとき、その人がまた現れるかも、とちょっとした期待をしているんだ。まるで、夢の中で友だちに会えたらうれしいけど、目が覚めるとやっぱりいないみたいな、そんな気持ちに似ているかもしれないね。
「まとめ」
この歌は、霧に包まれた摩周湖を見ながら、好きな人への思いを考えている人の歌です。霧が湖を覆う様子は、主人公の心が悲しみでいっぱいのときと似ていて、霧が晴れたらその人に会えるかもしれない…そんな淡い希望を持っているんだね。
この歌の中で、霧はただの霧ではなく、寂しさや、会えない気持ちを表す大切なシンボルになっているんだ。
B 布施明 霧の摩周湖
・・・いかがでしたでしょうか。