スマホやタブレットによる影響
少し前に、タブレットなどによる子供(特に発達障害児)への影響について話を聞く機会がありました。
それを備忘録的にまとめてみようと思います。
まず、タブレットなどの利用が悪影響を与える、とは思ってはいません。
ただ・・・。
なんでもそうですが、すぎると、その影響は悪い方向に傾くことが多いです。
何事も、中庸がいい、と思っています。
ただ、特に発達に障害を持つ子供(人)だと、中庸というあいまいな部分を理解するのが難しいので、そこはルールや枠組みをしっかり作り、その範囲内で使っていくことが大切だと思います。
先にも書きましたが、タブレットなどが悪影響を及ぼすばかりではないと考えています。これらを使うことで、その人が本来持っている力を発揮することができる、こともあります。
たとえば、読み書きに障害がある場合(ディスレクシア)だと、タブレットなどを使って文章を書いたり、読み上げてることで、自分の意思を相手に伝えることができるようになります。
このほかにも、LDで黒板の文字をノートに書くのが難しい時は写真を撮る。文字や図だけでは理解が難しい場合は、動画などを使用する。
など、タブレットなどを用いることで、苦手を補っての学習ができます。
じつは僕も、
仕事をしているときに自分の考えを同僚・上司に伝えるときに、
話しているうちに感情的になったり、話がそれてしまったり・・・、
することがあります。
なので、
文字に書いて伝えることも多いのです。そのためPCを多用していまして・・・(笑)
って、これはあまり関係ないかなぁ・・・(;^_^A
続いて、ここから悪影響について書こうと思います。
学習場面でタブレットなどを使うときは、使用環境がある程度限定されています。(授業中や教室など)これが自宅や余暇の時だと、タブレットを使って動画を見る、何かを調べる、ゲームをする、などが多いと重います。
ネットで動画を見ている場合、現在見ている動画が終わるとそれで終了となることは少なく、終わると同時に関連動画が再生される、というのがほとんどです。
動画再生のループ・・・。
これって、終わりが分からなくなってしまうんですよ。
これによって、ずっと動画を見続けてしまう。
という事態が発生してしまいます。
また、タブレットなどは入力が即座に反応として返ってきます。ゲームなどで、ボタンを押すと絵が動いたり音が出たり、同じパターンが繰り返されたり・・・。
即応性があるために、待つことができなくなる。
同じことの続く安心感から、タブレットがなどが手放せなくなる。
という可能性も出てきます。
これらの結果、タブレットなどがないといけない、といった依存に陥る可能性があります。
(定型発達に比べて発達障害があると依存になりやすいとも言われています)
この結果、依存をやめさせるためにタブレットを隠すと暴れる・暴力をふるう、といったことが起こったり、使用中に危機のトラブルで電波がつながらなくなったときに、それが理解できずパニックとなり激しい自傷行為に及んだケースもあったそうです。
このように、ものには両面があります。
良い面もあるのだから、全く使わない、という選択はもったいないです。
何より、全く使用しないで生活するといったことは難しいと思います。
たとえ、その人(子)に与えていなくても、親が使っているのを見れば興味を持つし、使いたいと思うものです。
使うときには、しっかりとしたルールを作って使えばいいと思います。
学習で使うときは、教室のなかだけ。
家で使うときは、リビングのだけ。時間は1時間。
といった感じです。
今後も技術はどんどん発達していくでしょうから、それらを遠ざけるのではなく、それらとうまく付き合っていくすべを身に着けたいですね(笑)