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支援方法を考えるためのアセスメント
なぜアセスメントが必要なのか・・・
何を理解しているのか、持っているスキルは何なのか、をチェックして支援につなげます。
・強みが何なのかを調べる
・何が好きなのか、苦手なことは何なのかを知る
・コミュニケーション能力を把握する。
・示された場面や状況をどのように理解しているのか
・分からなくて困っているのは何なのか
・終わりに関しての理解
・どのような刺激に対して敏感なのか、または鈍感なのか
・アレルギーや合併症などの健康上の問題点
などを調べてアセスメントします。
これらを知ることで、本人がすでに身についていることを把握し、そこから支援を組み立てます。
ASDは変化を嫌う(変化に対して不安になる)方が多いため、これまで行ってきたものをできるだけ支援に取り入れたほうが、支援に対して安心感を持つことができると思います。
アセスメント方法
”フォーマルなアセスメント”と”インフォーマルなアセスメント”があります。
・フォーマルなアセスメント→発達検査→TTAPやPEP3
→知能検査
→心理検査など
フォーマルなものに関しては、専門機関で行う必要がある。
・インフォーマルなアセスメント→生活時間を調べる
→行動を観察し記録する
→家族などからの聞き取り(生活歴など)
インフォーマルなものに関しては、各施設・事業所でも実施可能なため簡便なのですが、不確定な情報も入ってくることもある。
インフォーマルなアセスメントの中でも、本人が理解していることを調べることもできる。方法としては・・・。
例えば、
・箱とクリップ、紙、ハサミなどを準備する。
・まず、クリップという言葉が理解できるかどうかを確認する。
(クリップを指さして、など声をかけてみる)
クリップが分かれば、次はクリップを箱に入れて、などの指示をしてみる。
クリップが分からなければ、クリップのイラストを見せて→指さして、と指示してみる。
絵で分からなければ、写真を見せて同様の支持を行う。
など・・・。
やり方に関してはいろいろあると思うが、人それぞれでやり方が違っては評価できないので、きちんとマニュアルを作っておく。
理解できていれば、◎として支援に活用する。
部分的に理解できていれば、△とする。どこまで理解できていたかを記録する。支援には活用しない。課題として、◎となるように学習することもよいと思う。
意味が通じていないことは、×として活用しない。
などの方法で理解していることなどを調べることもできる。
アセスメントを行う上での注意点
対象者がやる気になっていないと、出来ることでも行ってくれないことがある。
(内発的動機付けをどのようにするか)
生活時間の調査まず行って、どの時間帯ならのってくれるのか、を知っておくことも大切かもしれません。
アセスメントの結果から支援を考える
アセスメントすることで、どのように伝えれば伝わるのか、何をどのように理解しているのか、集中できる時間の長さ、などが明らかになる。それを基にスケジュールやワークシステムを考えていく。