和泉

大学に勤めており、研究が社会の中で活かされる可能性を広げ、研究が輝く舞台を広げるための活動をしています。

和泉

大学に勤めており、研究が社会の中で活かされる可能性を広げ、研究が輝く舞台を広げるための活動をしています。

マガジン

  • mirai journal

    • 37本

    人文系の研究を深め、おもしろさを豊かにし、可能性を広げたい。そのために考え、活動する日々の記録

  • TReNDジャーナル

    • 18本

    学問研究の専門領域を超えた交流を通して、本当に問うべき問いとは何かを考える場を作る試みの試行錯誤を共有します。

最近の記事

+18

箱根強羅公園は散歩の季節

    • +4

      日々の道々

      • Chat GPT と人類と私

        「Chat GPTは人類に何をもたらすのだろうか?」 より良い未来につなげるために、様々なセクターの人々がニュースを賑わせている。 Chat GPTは新時代を切り開く起点となるのだろう。 まだ見ぬ未来に夢を馳せつつ、その一方で、実に多くの側面から問題が指摘されており、現在の社会制度やその進化速度を考えてみても、もはや社会は耐えられないのかもしれないと思う。とても怖い。 Chat GPTへの研究資金の流れのニュースを聞いても、人類の探求の対象自体を大きく揺るがすほどのインパ

        • 「自分が考える」ということに自信を持てないあなたへ。

          思考の結果を振り返ると、あんなに考えたはずなのにいつも何か足りなく感じ、それを見返すのも恥ずかしいことすらある。 自分のしたいことや次に向かう方向性についてなど、自分ごとであったとしても、形が見えてはまたわからなくなり、振り出しに戻る。 その度に自分を全否定し、狼狽えながら自分の世界に逃げ帰り、とじこもる。 そんな私の癖をある記事が救ってくれるかもしれないと思い、 だから、同じことで悩んでいる人に、この記事を送りたいと思いました。 記事は、決してこういうタイプの悩み

        マガジン

        • TReNDジャーナル
          18本
        • mirai journal
          37本

        記事

          研究と社会との接合面について考える

          大学が社会との共創、社会課題解決への貢献を期待される現在、多くの研究者がそれぞれの分野・立場でさまざまな活動を続けています。 一方で、多くの研究者が、研究活動を通してどのように「社会に役にたつ」のか、その役割について悩み、戸惑い、模索しながら、活動を続けているのではないでしょうか? 悩みの背景には、以下の問題・課題が潜んでいるように思われます。 誰に向き合うか:向き合うべき「社会」とは誰なのだろうか 役に立つとは?:役に立つとは何が起こることなんだろうか 評価されに

          研究と社会との接合面について考える

          活動が言葉を超える時。

          「〇〇を実現するために□□する」 この日本語の形は多くのシチュエーションに当てはまる。みなさんも何でもいいから考えてほしい。 私が簡単に思いついた文章を紹介する。 ・受験を乗り切るために勉強する。 ・生活するために就職をする。 みなさんは、どんな文章を思いついただろうか? 子供だった私は成長する中で何とか大学を卒業し、今はサラリーマンになり生活に問題なく暮らすことができているので、これらの文章は成し遂げられ目的は達成されているように思う。 しかし、この記事を読んで

          活動が言葉を超える時。

          未来の作り方

          研究という手法が、未知への探究を超えて、多くのステークホルダーをつなげる双方向の知の交流にまで広がるとき、「学問の社会実装」に新時代が訪れると信じている。 そのために、社会の中に落ちている難しい問いを拾い上げて、みんなの目に触れ手の中に戻してあげる作業が必要だ。 学際研究共創センター(通称: TReNDセンター)では、宮野公樹京都大学准教授をお招きし、専門領域を超える問いの立て方を考える勉強会を開催します。 http://www.tufs.ac.jp/documents

          未来の作り方

          言語・ことば・数学 そして ヒト

          数学は言語であると感じたのは大学生の時だった。 その時のことはとても良く覚えている。 私は物理学を専攻していたのだが、大学生になると途端にこの学問は難しくなった。 受験時代は、ある程度既存のイメージで物理現象を想像し、さらにそれを記述する数学も使い慣れたものだったので、物理学の世界を読み解くことは数学の練習問題を解くようなものに思っていたのだ。 しかし大学に入ると事態は一変する。そもそも扱う現象自体をイメージすることが難しくなり、さらにその世界は、まったく太刀打ちでき

          言語・ことば・数学 そして ヒト

          余白の効果

          誰かと協働することの醍醐味。これを「思考」で実現することはとても難しい。 自分ひとりで考えたアイデアを客観的に眺めても何かが足りないことはわかる、かといって、話し合いの場を持てても、自分の考えをうまく伝えることも、人の意見を理解することもできないということは多い。 しかし、思考を深めるためには、やはり対話から生み出すものを繋いで育てるしかないと思う。 だから、会話を重ねることで自身の思考を深めるための秘訣はなんだろうと考え続けている。 これは今のところの、私の意見です。

          余白の効果

          社会的孤立と孤独を考える part 2

          社会的孤立の状態に陥った時、人はどうして助けを求められなくなるのでしょうか? JST RISTEX主催 の「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築)」2022年度提案募集に向けた公開ワークショップ(2022/3/29(火))を拝聴していて、ふと、そんな疑問が沸きました。 ワークショップでは、孤立者は自分の孤立の原因を「自分自身」に見つけてしまう傾向があり、そのため、これを「解決したい」と思わなくなるという傾向

          社会的孤立と孤独を考える part 2

          社会的孤立と孤独を考える

          人間関係はいつの時代も人にとって大きな問題でした。 研究の分野にあっても、人間は「人と社会が織りなす関係性」を探求し続けています。 自然科学や工学の発展により、人間と社会との関係性の中にさまざまなテクノロジーが加わった今でも、人間の興味・関心が、人に向かないことはないのです。 社会的孤立と孤独が大きな社会問題となっています。 日本社会の構造の変化に加え、コロナを機に生活スタイルも変わりました。 ちょっとした環境の変化によって、今まで無意識に築けていたはずの人や社会との関係性

          社会的孤立と孤独を考える

          やりたいこと 〜二人目〜

          私がやりたいこと、なんて、今まで真剣に考えたこともなかった。 私は大学で研究支援の仕事をしている。ある日突然上司から、「人文系の研究を深め、おもしろさを豊かにし、可能性を広げたい。」という相談を受けて、何か策はないかと真剣に考え始めた。答えが見つからないまま、あっという間に何年か経過した。 私が大学事務の仕事に着いてから、もうずいぶん経つ。これまでに、学生や教員のために何ができるのか、ということはずいぶん考えてきたつもりだった。 なので、この相談も、私は誰のために何がで

          やりたいこと 〜二人目〜