グルグルと回る。 洗濯物が回るのを、 彼はずっと見つめている。 洋服が乾く頃、私たちの関係は終わる。 歯車が噛み合わないような 少し遅れた秒針のような チグハグな…
窓の外から蝉の声が聞こえてくる アイスコーヒーの入ったグラスの汗 待ち合わせの時間にはまだ早い 時計の秒針がゆっくりと時を刻む 店内には私一人 レジカウンター横…
棚に本を並べてゆく 彼の漫画 私の小説 彼の漫画 私のエッセイ 彼の漫画 私の画集 彼と私は、違う。 正反対とかではなく、違うのだ。 当たり前のようだけど、 別の…
環八、時速70km 彼の背中に掴まり、街が過ぎ去っていく 春なのに彼の背中はしっとりと汗を含み 狭い空からはギラギラと日差しが照りつける スカートの裾がはためく 渋滞…
白ワインとフルーツティーを 1:2で割る。 白ワインの酸味が和らいで、とても飲みやすくなる。 フルーツティーも ピーチ レモン アップル など、色々な味で楽しめるのもま…
心も身体も冷えきる時がある そんな時私はいつもココアを飲む 大きめのマグカップにたっぷりのミルクココア 最後にチリパウダーを一振 ピリリとチリパウダーの刺激と、…
今や禁煙、分煙が当たり前になった世の中だが、かつては電車内でも吸えた時代があった。 『コーヒー&シガレッツ』 という映画を高校生の時に観た。 たわいもない会話をし…
蝉の声、ムンとした湿気、ジリジリとした太陽 強い波音を聞きながら 私は彼に会いに行かなかったことを後悔した
西日の強い日差しを浴びて、帰路へと向かう ゆらゆらと遠くからバスが来るのが見える 隣にはプール帰りの髪の毛がしっとりと張り付いた妹の寝顔 車内はガラガラで、静かに…
鳩が1羽、人々の合間を縫って一筋の風となった。 ほんのりと春の香りを思わせる残り香が空高く舞い 『あぁ、冬が終わってしまうんだ』 少女は思った。 春の訪れは少女をと…
_______________朝_______________ その丘はひどく霧がかっていた 緑にうっすらと夜露がたまり、空気は冷たく湿っていた 朝日が登る 虹色の光がゆっくりゆっくりと1日の…
ひなた
2024年9月4日 23:28
終電の窓から見る流れ星
2024年8月2日 19:13
金平糖の中の飴玉
2024年8月2日 19:10
自転車のカゴにスイカ
2024年8月2日 10:36
扇風機の奥に広がる海
2024年7月31日 17:07
ごみ箱に捨てられた、キラキラ光る思い出
2024年7月2日 18:02
グルグルと回る。洗濯物が回るのを、彼はずっと見つめている。洋服が乾く頃、私たちの関係は終わる。歯車が噛み合わないような少し遅れた秒針のようなチグハグな気持ちのまま、私たちは昨日、最後のデートに出掛けた。横浜コスモワールド観覧車が煌めくメリーゴーランドが輝くグルグルグルグルグルグル思い出が回り続ける。
2024年5月21日 23:05
窓の外から蝉の声が聞こえてくるアイスコーヒーの入ったグラスの汗待ち合わせの時間にはまだ早い時計の秒針がゆっくりと時を刻む店内には私一人レジカウンター横で、猫があくびをひとつ…冷房のきいた店内から見る窓の外の景色は、蜃気楼のように揺れているドクンドクンカラン…ドアベルの音と共に、氷が溶けた。
2024年5月11日 18:52
棚に本を並べてゆく彼の漫画私の小説彼の漫画私のエッセイ彼の漫画私の画集彼と私は、違う。正反対とかではなく、違うのだ。当たり前のようだけど、別の人間が上手くいくにはコツがいる。黒と白を混ぜ合わせて、グレーを作る。グレーはグレーで、ひとつの色である。人と人が合わさると、新しい何かが生まれる。なんだかそうゆう関係っていいな、と本棚を見ながら考える。
2024年4月24日 21:17
環八、時速70km彼の背中に掴まり、街が過ぎ去っていく春なのに彼の背中はしっとりと汗を含み狭い空からはギラギラと日差しが照りつけるスカートの裾がはためく渋滞の隙間をすり抜けてゆく帰る頃には太陽は雲に隠れ、徐々に薄暗くなってゆく『大丈夫かな…?』そう思った途端ポツリ ポツリ気づいた頃には、土砂降りになっていた。ザーザーと雨とタイヤの音急いで近くのファミレス
2024年3月25日 18:15
白ワインとフルーツティーを1:2で割る。白ワインの酸味が和らいで、とても飲みやすくなる。フルーツティーもピーチレモンアップルなど、色々な味で楽しめるのもまたいい。春の夜、ベランダで飲みたいカクテル。 #カクテル #白ワイン #フルーツティー #春 #Spring #家飲み #一人時間 #ベランダ
2024年1月9日 18:01
心も身体も冷えきる時があるそんな時私はいつもココアを飲む大きめのマグカップにたっぷりのミルクココア最後にチリパウダーを一振ピリリとチリパウダーの刺激と、とろける甘さ飲み干す頃には、なんとなくホッとする寒い夜だから感じる幸せなのかなぁ、とたまに思う
2023年7月24日 14:53
今や禁煙、分煙が当たり前になった世の中だが、かつては電車内でも吸えた時代があった。『コーヒー&シガレッツ』という映画を高校生の時に観た。たわいもない会話をしながら、煙草と珈琲を嗜むその映画の意味が当時はよくわからなかった。もしかしたら、あまり意味なんてなかったのかもしれない。モノクロの映像に、燻らす煙草と珈琲がなんとも色っぽく大人に見えた。ありがちな話だが、私の煙草は過去の男と共に
2023年7月23日 16:48
蝉の声、ムンとした湿気、ジリジリとした太陽強い波音を聞きながら私は彼に会いに行かなかったことを後悔した
2023年4月22日 18:55
西日の強い日差しを浴びて、帰路へと向かうゆらゆらと遠くからバスが来るのが見える隣にはプール帰りの髪の毛がしっとりと張り付いた妹の寝顔車内はガラガラで、静かにバスは進んでいくやけに重いプールバックと疲れ果てた身体が今日の楽しさを物語っているこのまま一緒に寝てしまおうかしかし目的のバス停で起きられなかったら困る姉妹を乗せてバスはゆっくりと走ってゆく #ショートショート #短編小説
2023年3月14日 19:20
鳩が1羽、人々の合間を縫って一筋の風となった。ほんのりと春の香りを思わせる残り香が空高く舞い『あぁ、冬が終わってしまうんだ』少女は思った。春の訪れは少女をときめかせ、そしてチクリと胸を痛ませた。 #ショートショート #短編小説
2020年5月26日 23:06
_______________朝_______________ その丘はひどく霧がかっていた緑にうっすらと夜露がたまり、空気は冷たく湿っていた朝日が登る虹色の光がゆっくりゆっくりと1日の始まりを告げる少年は息を切らしながら、1歩1歩と歩みを進めていた目指すは真実の泉 ある窓辺に、もたれかかる少女あれだけ輝いていた星々は徐々に薄れゆき、やがては朝日に飲み込まれたそれが彼女に