
VRミートアップ三重 番外編「#BIM01」参加報告 in cluster
熱中症から完全回復しましたので投稿いたします。
なお、写真撮影やスクショはNGということでしたのでリンクを貼っていきます。内容はイベント時に取ったメモ書きより。文章が多少変ですがご了承ください。
clusterへのイベントリンクはこちら。
はじめは、connpassというサイトに登録したことから始まります。このサイトではcluster上で行われるイベントの参加者を募っていることが多く、軽い気持ちで参加しました。参加人数の枠が小さい(一般参加枠40人)ということもありその場で参加。
会場はそれなりに広く、大きく分けて発表用ホールと展示場の二つに分かれていました。
このイベントの目的はふたつ、
1、archcadを盛り上げよう
2、現実とバーチャルの並列、現実とのギャップを埋める
とのこと。archicadはBIMソフトのひとつですね。
https://www.graphisoft.co.jp/archicad/
BIMソフトって何?って方、3DCADソフトのもっと凄いやつという認識で構いません。私も当時そのようなものでしたし。
もともとはリアル会場で開催予定だったものがcovid 19ウィルスの影響で中止/延期となり、vr会場でもやろう!というのがはじまりだそうです。
vr会場での試験的活用という側面とVRユーザーを取り込むという面がありました。
実際会場のモデルはarchicadで設計されており、BIM importerで導入されていました(clusterはunity製)。
https://www.dix.ne.jp/departs/it/bimimporter/
スケジュール通り、YA+A様より講演が入ります。
YA+A様は今までの制作事例を展開しつつ、BIM設計に転換することでトータルの制作時間が減少したことを挙げました。
また、BIM化したことによりカスタマー様との言葉の壁を乗り越えやすくした、とのことです。二次元図面と3d化したイメージとを見比べると一目瞭然で、完成形のイメージを掴みやすくなっていました。この完成イメージの濃さは制作初期より共有でき、結果顧客とのトラブルを少なくすることができているらしいですね。実際に現場に行かないと分かりにくい日当たりのシミュレーション等。
ですがそれは初期コストが嵩むことと同義であり、テクスチャとレンダリングコストが主なボトルネック...。作りこみとPC性能とのせめぎ合いです。特に有機的なデザインの場合がひどいそうですね。
また、BIMクラウドを使用することでオンライン作業を進めやすくしているそうです。外部チャットも場合によっては使用しているそうですね。
https://www.graphisoft.co.jp/bimcloud/overview/index.html
ipadやiphoneにデモ画像を共有、その画像に直接修正コメントを書き込んだり。
他に、スキルの順応度...というより、若手とベテランとで出来ることに差があることにも言及していました。PCスキルと建築スキルが反比例するとのこと。この凹凸を埋めていくことも課題だそうですね。
アルゴリズムデザイン部分はグラスホッパーに委任。視覚的なコードを組んで曲線的なデザインを実現されていました。
https://www.graphisoft.co.jp/archicad/archicad/rhino-grasshopper.html
質疑応答の時間(メモより要約)
Q.パース設定など
A.共有している設定を流用。細かい部分は自分が何とかしているそうです
Q.ポリゴン削減について
A.対応中とのこと。
Q.オンライン新人教育について
A.基礎ができてくるまではフェイストゥフェイスでしないときついものがあるそうですね。
Q.意匠変更など大きな変更について
A.最初のイメージの擦り合わせが大事だそうです
Q.設備連携やコード設計について
A.自分たちで用意するようです
🔶🔶🔶トークセッション🔶🔶🔶
archicadによる利点について。使いやすさはもちろんのこと、図面の連携が簡単なことが挙げられるようです。3d情報共有、図面化による仕事のスムーズ化、GDLオブジェクトの活用などにより伝達効率が段違いとのこと。
https://www.graphisoft.co.jp/archicad/archicad/gdl_object.html
GDLオブジェクトの活用により什器の寸法をIDで割り振って紐づけられるからよくなるそうで。
また、ユーザー会「BIMと生きていく」「KAMI-ZUMEN」の活用により実務用ソリューションなどの情報量を深められるとのこと。
archcadの習熟については、とりあえず全機能を一通り試していくことが示唆されました。いざという時の解決策の幅が広がる等良い点の方が多いらしくあるそうで。
MR,VR方面への展開も可能ということ。unity通していますしできることにはできます。そもそもclusterVR会場を実現できていますし。
一通り講演が終了した後、展示物の説明のため会場を一回りしました。展示物はその作成方法も展示されるのみならず、VRユーザーなら「手に取って」展示物をつぶさに観察することも可能です。
特に凄いのはフォトグラメトリで撮られた建築物(現在は解体済み)のデジタルアーカイブによる復元。建築物をAR.VR化することにより当時を再現できるとのこと。
メモ書きは以上になります。スクショを保存していないので拙い文章ですみません。
他人様の記事へのリンクをひとつ。
また、clusterではこれに限らずたくさんのイベントやワールドが公式非公式限らず開催されています。操作に慣れるという点でも参加は有意義でしょう。