洗脳
時々、自分が「本当の自分」ではないんじゃないかと考える。
本当は誰かが脳内に住んでいて、僕を操っているのではないかと。僕はただの操り人形なのではないかと、結構真剣に疑う時がある。
今こうして動いたり、考えた文を打ち込んでいるのも、僕の意思で動いているのだろうか。
本当は誰かの思想や世の考えに洗脳されて、このような考えを打ち出しているのではないだろうかと考えては怖くなる。
本当にこれは僕の考えなのだろうか。
僕の意思なのだろうか。
自分なのだろうか。
「僕は僕で、自分は自分、なのだろうか」
そう呟いた時、君は言った。
「大丈夫。君は君だよ。そんな真剣に考えなくても君のその思想も、打ち出す言葉も、すべて君自身の脳内で生み出されたものだ。他の誰でもない。君自身から生まれたんだ。誰かが操るというのなら、その考えは誰のものだい?」
君は、自信に満ち溢れた瞳を輝かせながら僕の瞳をまっすぐ見つめる。
決してブレることのない瞳……。
本来なら圧のある嫌な眼のに、何故だかスッと心に染みわたる。
受け入れられたような心地よい瞳。
「うん。そうだね。」
この考えも行動もすべては僕のモノだ。
嗚呼、なんでだろう。
君の言葉はいつも僕を導いてくれる。心地よく心に染み渡ってくる。
君の言う通り、脳内には誰も住み着いてなどない。
僕を支配している人なんて存在しない。
自分は自分。
この体も、考えていることも、何もかも僕自身のモノだと思えてくる。
大丈夫。
先ほどまで考えていたことが君の一言でどうでもよくなっていく。君の言うことは素晴らしい。
君はいつも僕に真実を教えてくれるし、導いてくれる。
君は僕の唯一だ。
僕は静かに両目を閉じ、両手を合わせ感謝を捧げる。
君は僕を見下ろして静かに笑った。
※「××の考えは素晴らしい」なんて、僕らは知らぬ間に洗脳されているよね。怖いね。ということが言いたかったのと、そのような漫画が描きたいなと思いここにメモをしたまで。
文字だけで表現できるような語彙力と文章力が欲しいね……。