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ベトナムのSNS利用動向:マーケティングへ活かすためのポイントも解説!

最近、東南アジアではSNSが盛んで、ベトナムもその一つです。FacebookやInstagramなどのSNSは、一見似たようなトレンドを持っていますが、各国それぞれで使用感には特徴があります。

DATAREPORTALの「Digital 2024 October Global Statshot Report」2024年時点でのベトナムの人口は1億114万4千人です。インターネットの利用者は、そのうち5人に4人(78.8%)にあたる7970万1472人程となります。一方で日本の人口は、1億2359万4千人となっており、このペースで進めば日本の人口を追い抜くともいわれています。

まずベトナム人の特徴は、家族や友人とのコミュニケーションを大切にすることです。

特にベトナム人は両親との関係を重要視しているため、頻繁に通話やビデオ通話をする人が多いです。ベトナムに行くと分かりますが、公園やショッピングモールなど、至る所で電話やボイスメッセージをしている人を見かけるでしょう(笑)。

ベトナムではカメラの普及が日本より遅かったことから、現在30歳くらいのベトナム人の中には、幼少期の写真をあまり持っていない人もいます。この背景から、自分の写真を残したいという気持ちが強いとも言われています。

また、若いベトナム人ほど写真を撮ることが好きな人が多く、よくカフェなどでセルフィを撮っている人を見かけます。ちなみに、ベトナムで流行っている写真撮影サービスは、ヘアスタイルやメイクを施すフォットショップスタジオです。

一例として、ハノイにはFACE INCH Photo Studio(https://faceinch.vn/)というフォットスタジオがあります。ここでは、ヘアスタイリストとメイクアップリストから、それぞれヘアセットとメイクをしてくれます。

衣装は自由にレンタルでき、SNSのプロフィールや会社の履歴書等など、目的に合ったバックグラウンドも選択できます。

プロフェッショナルな写真を撮影してもらえるため、料金が高めでしたが、このような背景も含め、多くの若者の間で人気を集めているようです。

そんなベトナム市場への理解を深められるコンテンツとして、ベトナムで人気のあるSNSを紹介していきます。今回は主要な3つのSNSを紹介していきますが、ニーズがあれば続編も作成するつもりです。

当記事を読むことで、下記のポイントを把握することもできます。

✅ベトナムのSNS使用、日本と異なる点とその背景
✅ベトナムで今流行りのSNSと主要な統計情報
✅ベトナムでSNS広告を運用する前に、把握すべきベトナム市場の詳細

①Zalo

Zaloはベトナムで開発された人気のメッセンジャーアプリです。statistaの「Number of Zalo users in Vietnam from 2019 to 2022」によれば、2022年のベトナムにおけるZaloの利用者は、7340万人です。

メッセージの送信、音声通話、ビデオ通話といった基本的な機能に加えて、ニュース配信やオンライン決済機能も備わっています。また、個人事業主や企業にとって「Zaloショップ」を開設すれば、自社製品やサービスを直接販売することも可能です。

私自身、ベトナムに住んでいて、現地の人々とのやり取りではZaloがほとんど使われています。例えば、エステサロンやフォットスタジオなどのサービス、水道光熱費やインターネット料金の支払いにも使用されています。

②Facebook

Facebookもベトナムで人気のアプリで、多くの人がコミュニケーションツールとして活用しています。これはベトナムだけでなく、他の東南アジア諸国でも共通する特徴といえます。

日本でFacebookのアクティブユーザーは、海外意識が高い人や30代から40代以降の人が多いが多い印象ですが、ベトナムでは10代や20代の若者のユーザーも多いです。

この点において、Facebook 広告を入稿するときは、その国の平均年齢やプラットフォームの利用度など、まず基本的なマーケット情報を把握することが重要になります。

また、ベトナムのユーザーの特徴として、投稿に対して積極的にコメントを残したり、反応したりする傾向があります。私のFacebook投稿でも、コメントを残す人はベトナム人の友人が多いと感じていました。

日本のSNSであればXがそれにあたりますが、ベトナムでは実名で登録するFacebookでもそれを気にしない人が多いことがポイントです。こういったこところに、各国の国民性がSNSに反映されているといえます。

③Youtube

日本と同様に、ベトナムでもYouTubeが盛んに利用されています。statistaの「Forecast of the number of Youtube users in Vietnam from 2017 to 2025」によれば、2021年のベトナムにおけるYoutube利用者は、7544万人です。

ベトナムでは、ドラマや音楽、映画などの配信が活発に行われており、多くの視聴者がこれらのコンテンツを楽しんでいます。

私が観ている短編ドラマの一つは「Linh Chủ Tịch」です。リンさんが男女関係のもつれを暴くドラマですが、シリアスではなくはコメディ寄りのコンテンツです。ベトナムの文化やベトナム語を勉強する一環としても役立てています。

また、ベトナムと日本のそれぞれの文化を発信している人気Youtuberとして、「ベトナムくん」がいます。ベトナム人により支持されていて、日本とベトナム向けのイベントPRやお互いの文化を発信するなど、双方の架け橋となっているようです。



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