モトハカラッポ

心はもとは空っぽだ。もとは何もない
ポカリとあいた、宇宙のような空間

なんの色でもなく、かたちでもなく
手触りも匂いもない

意味なんてなかった

そこに他人からの言葉が投げ込まれる

「いい子ね」
「かっこいい」
「かわいい」
「だめだ」
「気持ち悪い」

色んな言葉が、こころの宇宙に、投下される

意味なんてなかったものが

感情が沸き上がり沸騰して、感情で味付けされて
固形の物質へと変化する

それが人格

自分の宇宙で勝手に調理して出来上がった
外面という、『仮面』
仮面は取り外せる。付け替えられる

なのに、みんなそうしないのはなぜだろう

色んなシーンで、色んな人格を持てば
楽しいのに

みんなそうしないのはなぜだろう

自由を縛り付けているのは、
自分の固定概念の“人格”だ

もとは空っぽなのだから、空っぽに還ればいい
なりたい自分を創り上げたらいい

自分を演じ続けているのは、自分自身だ


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