No2 おりど病院身体拘束裁判、Iさんは何故身体拘束をされたのか⁉️
2017年7月7日昼、愛知医大から日進市おりど病院へIさんは2階病棟213号室に転院しました。
おりど病院の主治医白石医師が病室に顔を出し、真っ先に担当看護師に「抑制(拘束)同意書は書いてもらった?」と確認する声が家族に聞こえました。
I さんは医師の目前で車椅子からベッドに移りました。白石医師は「愛知大と同じ治療を続けます」と家族に言いました。2、3分の出来事です。
Iさんの家族は "愛知医大ではこの数週間、点滴を抜く行為は無かったので身体拘束(ミトン=手首より先の手指を覆う拘束具)はしてい無かった。しかし転院により環境が変わったので必要になるかもしれない。仮に必要な状況になったとしても愛知医大と同じミトン装着だけだろう" と考えて身体拘束の同意書にサインしました。
14時頃、担当看護師は「入院時の検査に時間がかかります。ご家族は渡した書類の記入を終えたら帰って結構です」と言いました。
7月10日夕方、家族はリハビリも治療も終わっている時間帯を選び面会に行きました。“リハビリ室で歩行訓練をして、疲れて寝ているかな” と想像していました。おりど病院の213号室(ナースステーションから離れた4人部屋)の奥のI さんが居るベッド周りは、廊下からは見えない様にしっかりとカーテンがされていました。そのカーテンを開けて立ち尽くしました。
言葉を失いました。血の気が引きました。
一体、何が起きたのか…
Iさんは酸素を送る管を鼻に通し、両手をベッドの柵に縛られ、身体を動かすことができないようにベルトのようなもので胴を固定され、まるで犯罪者が拷問を受けるかの様な痛ましい姿を目にしたのです。
他にも床にセンサーマット、左側ベッドは窓側に完全に設置。右側を2点柵で塞ぎ、その柵が外されない様に柵全体にカバーをしベッドに固定。ナースコールは壁に丸まって掛けてありIさんがコールしたくても手の届く場所にありません。
準備周到、完璧な身体拘束。
家族はナースステーションに状況を尋ねに行きました。が、対応した看護師は「管理してるので大丈夫です」と一言行ってステーションの奥にはいってしまいました。
家族は "看護師は2時間おきの体位交換に来るだろう、その時に状況を聞こう" と病室で看護師を待っていました。
同室の患者さんが側に来て「お母さんは夜薬を飲まされて静かに眠っている。昼間は穏やかに私と話してますよ」と言いました。
I さん目を覚ますと家族の名前を呼び、同室者の患者さんと目が合うと軽く会釈をしながら「あそこに居る人とお喋りしてる。今日は暑いね。車で来たの?」といつもの様に穏やかな口調で話をしました。
家族は仰向けの姿勢のままでは呼吸が辛いと考え、手の拘束帯を外そうとしました。が、頑丈に縛られていた為、ほんの少し緩める事しか出来ませんでした。少しでも呼吸が楽になる様にと、頭の方のベッドを上げました。
面会時間が2時間半過ぎても誰も来ません。
同室の患者に「面会時間終了になる。見つかると怒られる。早く帰りなさい」と急かされて家族は病室を出ました。
廊下にもナースステーションにも人影は見当たりません。
エレベーター近くの病室から『この紐を外してーーーー‼️』と高齢者女性の叫び声が響き渡っていました。
NO3に続く
おりど病院身体拘束裁判、傍聴のお願い
日時 5/11 10時〜12時 13時30分〜17時
場所 名古屋地裁1104法廷(11階)
証人尋問が開かれます。
この先、皆様の家族や大切な人、ご自身が関わる問題です。是非、傍聴して頂き、この問題を一緒に考えていきましょう。