見出し画像

23同志社大学古文の記述問題の研究⑤ 

同志社の国語の合格点確保には記述問題の研究が欠かせない。過去問題を通して、得点できる答案とは、どのようなものか分析したい。


23/02/09横井也有『鶉衣』
傍線部「誠にあやかりものなるを」について、筆者は何のどのようなところに「あやかり」たいと思っているのか、説明せよ。(句読点とも三十字以内)。

【分析】難
「何の」と「どのようなところ」を本文から読み取り、
「あやかり」とは「影響されて同じようになる・似る」の意味。

【解答例】
古びた井戸車の、花瓶の台となり
風流なものと珍重されるところ。

【コメント】
本文文頭の「井戸車の古びたるをもつて、花瓶の台となせるあり。」
本文7行目の「大賓貴人のためにもいささかも床も下らず、かかる貴き行く末ならむとは、」をおさえたい。
「~の・・・ところ」というフレームを守り、自然な表現に見せるために、
(つまり「井戸車の花瓶」は不自然ということ)「井戸車の、」というように「の、」というテクを使いたい。


いいなと思ったら応援しよう!