水の戯れ

寒さが身体の奥深くに染み込んでくる
窓を薄く曇らせる雨のように
ガラスの表面はしっとりと濡れている
その水滴の膨らみは儚い

爪先の感覚は足の先を伝って
静かな血液の流れを感じる

夢の朝
静かな昨夜
終わらない今日
一人で夢見ている
微睡みの中の水のきらめき