夢の匂い

疲れた心に寄りかかり
目を閉じて耳をすませば
いつでも季節はそこにある

眠りの縁で宵の風が頬を撫でても
私は返事もしなかった

何度放っておいても季節は巡って
今日がやってくる

昨日出会うはずだった今日
今日見たはずの明日
同じように見える毎日の中で
確かにそこにあるもの

風の流れ
宵闇の匂い
乾いた風が吹いても
私の心はここには無く
昨日見た夢の続きや
明日のお天気のことを 考えている