Siva

愛は執着に似ていると
多分 ずっと知っていた
暗い闇を見つめていた
光の無い闇を

部屋の隅に 愛は凝って
有りもしない血液を壁に散らす
その愛に誓って
その血の色で
その生命で

手のひらに滲む血の色
握りしめたまま 生きていけたら
今まで残した血の味よりも赤く
今日は生きていける気がした