運命の輪

肉体は魂の墓場だ
人はみな
巨大な棺桶の中で生きている
起き伏しの所作は軽く
その現象は儚い

人の夢は儚く
宇宙の神秘には近づこうとしない
触れた手のひらの感触さえ
細かな指先の指紋さえ
私たちの作ったものではない

人は魂の病気を癒やそうとして
おもむろに運命の車輪を回す