引越し

過ぎてゆく季節ばかりが永遠なんだな
振り返っても誰もいない
がらんどうの部屋
湿っぽい歌が少し寂しそうに
いつも聞こえていた

今ある風景を閉じ込めて
切り取ったまま
次の季節に持っていきたい

どんなに寂しくても
どんなに明日が 遠くても

魂は何度も生まれ変わって
次の季節を 生きていく