依存症

センチメンタル過剰で
夜は途方に暮れていて
朝なんて来ないでいいと
吐き捨てた透明な魂が
部屋の隅で鳴っている
空白に依存して

時計の針
音もなく
感覚だけが間延びして安らいでいく
眠ればいいと呟いた
痛む瞼の裏を押さえるようにして
枕に突っ伏した
宿酔に依存して
あの頃は生きていた
透明な魂だけ
センチメンタル過剰なままで