星のクズ

日の暮れ近く
夏の過ごし方を思い出す
宵闇を月が明るく照らす

昼間のうちに見る夢で
白昼堂々やって来た遠雷は
トタンの屋根を激しく叩いた

宵闇 月明かりの中
真昼の夢は背後に隠れた

二人を明るく照らすのは
降り注ぐ一粒一粒の雨
それらのすべてが星になり
流れて 宇宙の塵になる