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2019-05-07〜|詩のまとめ

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君は今光の中に

この焦燥は誰のものか。誰のものでもない。
この焦燥は、大気に溶けている。

空気の中に溶け込んだ微細な熱が
ほとばしる断片になって、溶けていく。そこに言葉はいらない。
ただ純粋な、澄み切った怒りだけがある
大気は怒りを孕んで
言葉は宇宙の風に舞う
そこに言葉はなかった。ただ空間だけがあった。
新しい朝が生まれる時の、膨らんだ光の粒になって
舞い落ちる光のあわいの中に、君が待っていた
まだ見ぬ光にな

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