播州弁
好きなものについて書くって言ってたのに、
日本で2番目に汚い(諸説?)言語について書き出したぞこいつ…
おいおい…とお思いの方もいるかもしれませんが、
僕は播州出身で、播州弁が大好きです。
播州弁は主に姫路市、たつの市辺りで使われている言語?で、
(調べてないから間違ってるかも、自分用なので許される)
「どないよんどえ」
(何を言っているんですか?)
「だぼがよ」
(おろかものさん!)
といった、相手を威圧することに全パラメータを振っているかのような言語ですが、たまに実家に帰ってネイティブバンシュリアンと喋ると、やはり落ち着きますね。
特に僕が好きなのは「ごじゃ」という言葉です。
播州弁を非常に文脈依存的な言語にしているのが、
この「ごじゃ」だと思います。
「ごじゃ疲れた〜」のように、
「程度が甚だしいさま」を指しますが、
この「ごじゃ」プラスとマイナスのどちらでも使うことができます
おおむね、「やばい」と似たような使い方ができるかと思います。
「あの男、まじ浮気性やわ。また浮気された」
「ごじゃ😭(最低ですね!)」
「昨日宝くじ当たってさあ!」
「ごじゃ!(すごくいいですね!)」
のように、ですね。ヤバいよりも感情が乗りやすく、
程度の甚だしさも上のように感じます。
ヤバいの上位互換です。よろしくお願いします。
また、代名詞的な使われ方もすることがあり、
その場合はかなり前後の文脈を読む必要があります。
「あいつはごじゃやでなあ(素行が悪いですからね)」
「は?ごじゃかよ(支離滅裂なことを言わないで下さい)」
「昨日ごじゃやったよなあ(めちゃくちゃに楽しかったですね)」
「昨日ごじゃやったよなあ(ひどい有様でしたね)」
また、激やば人間のことを「ごじゃ松」と呼んで、
注意に警戒を呼びかけることもできます。この場合は、
完全にマイナスな場合にしか使われません。
「ごじゃ松」には犯罪歴がある可能性もあるので、
できるだけ近寄らないことをオススメします。
このように、「ごじゃ」は使い手の感情を読み取る必要がありますので、
あまりネット上での使用には向かないかもしれません。ただ、慣れてくると「ごじゃ」のみで会話することも可能なほど、解釈には広がりがあります。
というか、とりあえず「ごじゃ」と相槌を打っておけば、相手が勝手に望む解釈をしてくれる可能性も高いです。
(この特性を利用し、母親にはよく「ごじゃやん」と返すことがあります。
満足しているみたいです。)
色々と話してまいりましたが、まとめますと、
播州弁は使い手によって、明るい感情を乗せることも、暗い感情を乗せることもできる、ファンタジー世界の封印されていた最強の魔法のような特性があるということですね。
冒頭の「どないよんどえ」につきましても、
「どないよんどえ(もー!なにいってんの~!やめてよね!)」
にすることも、
「どないよんどえ!(口を縫い付けるぞ!)」
にすることもできる言語なわけです。
最高の言語ですね!
皆さんも、播州弁のことを、ぜひ好きになってみてくださいね!
じゃんけんぽん!うふふふふ~