ちほりひろか

40、41

ちほりひろか

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最近の記事

ながれ

期待は次第に 諦めになった 自分が 変わったわけではない ゆっくりと 順応していっただけ

    • どうせ伝わりきらないのならもう伝えようとするのをやめたよ

      毎日ヘアアレンジをするわけでもなく、ただただ伸びきってしまっただけの今の髪型に飽きてしまい美容院行こうと思いたった 私の髪は今、肩につきたくないよと言わんばかりに外側へとはねている 180°全部が同じ意思を持っている 思いたったらその気持ちが変形してしまわないうちに予約してしまおうと 携帯でホットペッパービューティーのサイトを開いてログインする 幼少期は置いておいて、大学生まで自分で髪を切ったり染めたりしていた私は、美容院に行くようになってからも特に同じ美容院へ通うわけでもな

      • 約束

        信じる癖よりも 疑う癖がついたのに 期待する癖も 離せられずにいる

        • サイン会

          最近行きたいなあと思っていたけれど抽選で外れて行けなかったサイン会の 特にその様子とかレポとか エゴサしたわけではないけれど SNSで他のモノたちと一緒に流れてきた 一個を見たら次から次に同じようなものが流れてきて私はそれを漂着させていった どれを見ても 伝えたかったことを伝えられた、とか 泣いてしまって上手く言えなかった、とか 限られた時間に自分の感情を相手に伝えようとした様子が描かれていて 私は、自分が今まで何回か行ったことのあるサイン会の記憶を掻き分けて探してみた

          誰か

          子ども服 買うんでしょうと 我の母 言えずにいた 望みがでたのか

          背負うものは虚構

          湿り気が 重い身体を 粘らせる 空虚の殻が 彼へと這う

          背負うものは虚構

          ループ

          振替輸送でいつもより ちょっと遠回りで目的地の駅に着いた 駅のトイレに寄って行こうと トイレの標識を探す 昔だったらよほど我慢出来ない限りは利用しようと思わなかったけれど 最近は割とどこの駅のトイレも綺麗で 寄っていこうかな ぐらいの気持ちでも利用している 中に入ると1人だけ並んでいて 私もその後ろへと並ぶ もっと並んでいたらきっと並ばなかった その後すぐに次々へと人が入ってきて 手洗い場の鏡には私の後ろに数人が並んでいる様が映っている 2番目に並んでいるのだから すぐに入れ

          耐性

          長いこと好きな人が同じ人だと 返信がこない日程を数えることが無くなってくる ああ、またかという耐性がついている 誘いを断られても ああ、またかという耐性 好きでいることが私もあなたも当たり前かのようになってしまっている 好きが執着へと様変わりしてしまったのか 私にはわからない 諦めにすっかり慣れてしまって 傷つくことにもすっかり慣れてしまった 私には

          創作と思考の回路

          小説とかエッセイとか読むと こういう思考回路をする人もいるんだ 私もまだまだ生きていていいんだ と みんな変わってるなあ と 普段は見えない人が 見えたような

          創作と思考の回路

          染まる

          名前は知らないけれど 最近よく見かける真っ白な花を撮ろうと 首にかけている デジカメにしては 少し大きめのそれを右手で構える 画面に収めてボタンを押すよりも その上の小さいところから片目で見て ボタンを押す方が好きだ ピントが合うか合わないかのわずかな間 右手の人差し指がボタンを深く押すか押さないかの間 カメラを持っていない 視界にすら映っていなかった 左手がなんだかむず痒い 気のせいかなと思いながらも 嫌な予感と嫌な記憶が 目をカメラから外させる 目がそれを捉えた瞬間に

          さみしさ

          突然 勢いよくドアを開けて入ってくる そして 長居したあと とてもゆっくりとゆっくりと ゆっくりと出ていく

          「黙って喋って」ヒコロヒー を読みました

          ヒコロヒー 黙って喋って を読み終わってからしばらく経つけれど 余韻がすごい 今までめちゃくちゃ沢山の本を読んできたわけではないし 今まで全く本を読まなかったわけではないけれど その今までのどれにも当てはまらなくて 絶妙な恋愛小説だった 最初から最後までの話 とかではなくて 恋愛部分の途中だけを絶妙に切り取ったような 沢山さまざまな恋愛をしてきたのだろうなあと思ったら そうではないらしく こんな絶妙な恋愛小説たちは どこから湧いて出てきたのだろう 余韻に浸り続けるのも

          「黙って喋って」ヒコロヒー を読みました

          洗濯

          溜まっていた大勢の洗濯物たちを やっと洗濯して干した 自分のための 自分のためにしたことなのに やらなきゃいけないことを やった安堵感 安堵感は あっという間に 予報外の雨で濡れた 元々濡れているものだったけれど 全然違う濡れる 洗濯するよりも遥かに一瞬の出来事は 私をまたスタート地点へと戻す

          時間

          時間は慣らそうとし 時間は癒そうとし 時間は許そうとするわけではなく 時間は殴り続けて 痛みを鈍感にさせている

          種を蒔いていた

          メールの受信箱をいつものように確認していたら 商品発送完了のお知らせ と書かれたメールが届いている 送信元は ◯◯オンライン 頼んでいたCDでは無いし、なんだろう と 引っかかっている部分を取ろうとしていたら もう記憶の奥の方へと滞在して鎮座していた 本を頼んでいたことを思い出した まだ発売前の予約商品だったから 頼んでから届くまでの間がすっかりあいていて すっかり忘れてしまっていた 忘れてしまっていたくせに 届くのが楽しみで 忘れてしまっていたからか 届くのが楽しみだ

          種を蒔いていた

          認識と循環

          自分の口からやっと出したモノが 自分の耳の中に入ってきて 中から押し出されるように 目から出ていく