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人生初の合コンへ行った話 第二章
駅から歩いて徒歩2分。
近い。
想像よりも近くて心準備なんてする余裕無かった。そして細いビルの2階へと向かう。
階段を登り入り口に着くと、
『イラッシャイマセー』
アジア圏の外国人の店員さんが出迎えてくれた。つーか外国人しか店員さんいなかった。新大久保クオリティを感じる。
ぶっちゃけ内装は小汚かった。この日の為にリョウ君は店をリサーチして個室のある居酒屋を探してくれたのだ。写真見る感じ綺麗だったけど入り口からの景色はなんか全然違った。
案内されるがまま、1番の個室へと向かう。個室ゾーンへ完璧にカラオケだった。隣の部屋からは歌声が聴こえるし新大久保はこーゆー感じなのかなって思うしかなかった。いよいよ部屋の前だ。
僕は勢い良く扉を開けた。
「どーも!遅れました〜!!」
こんな感じのちょい高めのテンションで入ったと思う。
『どーも〜』
女の子達はとりあえず挨拶はしてくれた。
席がコの時になっていて男女別れて座っていたからとりあえずタツミ君の隣に座った。ちなみに部屋は予想通り広めのカラオケルームをそのままにした感じの部屋だった。
さぁ、ここからどんな風に話をするか、、俺はとりあえず自己紹介なんてしようかなと思ってたら、なんかリョウ君がめちゃくちゃチャミスル飲んでた。
「!?」
【チャミスル】
韓国版の鏡月。マスカット味とかは普通に飲みやすいけど度数がエグいので気が付いたら死んでしまう飲み物。馬鹿みたいな宅飲みとかで最後の方で沢山飲んでハイになれる品物。
まだ始まって30分くらいなのにもうチャミスル飲んでた。つーか飲んでたってか飲まされてた。
女の子は『グイッ♩』
とか言ってるし、リョウ君もタツミ君もニヤニヤしてるしもう1人の女の子はふつーにiQOS吸っていた。
【女子メンバー】
グイ子
この合コンの主催者。リョウ君とデート経験あり。出会って5秒で『グイッ♩』コールを見せつけてきた。21時に知り合いのバーの手伝いに行く謎の女。歳は確かリョウ君達と同じ。写真と違って全然可愛くなかった。
アイ子
iQOS吸ってたからアイ子。身長高めでなんか冷たい印象の女。歳下らしい。後から聴いたけど部屋に着くなり速攻でタバコ吸い始めたらしい。写真と違って全然可愛くなかった。
ぶっちゃけ名前とか全く覚えてない。最初からあーこれは恋愛発展しないなって思ったしタイプがウェイ系だったので彼女にはしたくなさ過ぎる女子だった。リョウ君が可愛いとか言ってたグイ子も本当に可愛くなかったしあいつ目、腐ってんのか?って思った。
『お前も飲めよ〜俺ら、チャミスル2本ずつ飲んでるんだよ〜』
リョウ君は有頂天だった。開始30分でこの量は完全にオーバーキルをしていた。僕の思っていた合コンとは程遠いものだった。だが、僕もお酒は飲むのは好きだし、合コンって感じじゃないからもうこれは普通に楽しい飲み会にしようって切り替えた。
無事、初手にチャミスルをかまし飲んでいく僕。ちょろっと僕らの自己紹介を交えつつ女子メンバーの繋がりについて聞いてみた。
『うーん、、飲み友かな??』
「?」
正直このワードは何度か聴いたことあるが未だに理解出来ていない。飲み友ってなんなんだ。飲みだけに現れる飲みの際だけに繋がる友達なんて居るのか?
しかもよくよく聞いてみると新宿の飲み界隈で知り合ったとか訳分からん事言ってた。闇のコミュニティ出身者だ。
俺たちも友達の友達から始まり仲良くなったがそんなレベルじゃない。謎が深まるばかりだった。
料理が次々に運ばれて来てそしてチャミスルも常々オーダーしていく僕ら。20分が経つ頃にはトランプをしていた。あれだけトランプディスっといて申し訳ないけど無条件で盛り上がれるし悪くはなかった。
↑こんな感じの終わってるやつも運ばれて来て良かった
程なくして遅刻して来た女子メンバーが現れて遂に全員集合した。
【追加女子メンバー】
ガラ子
声が酒焼けでガラッガラになってて面白かった女。髪とか肌とかぼろぼろで私生活終わってる感じが伝わって来た。遅刻でチャミスルはちゃめちゃに飲まされてたけど全部飲んでて凄いなって思った。写真と違って全然可愛くなかった。
全員集まり、盛り上がりを見せる一行。明らかに合コンじゃなくて学生の飲み会になってたけどそれはそれで楽しんでた。お酒入るとなんでも楽しくなる現象である。
ただ、酒を飲む量が異常だった。。。
僕は既にチャミスルを3本分くらい飲んでいた。リョウ君とタツミ君はそれよりも飲んでいたし女の子達も余裕で飲んでいた。
僕は正直ベロベロだった。折角だからカラオケやろうって事になってバイト先でやってたコールとか披露したら女の子達もまじで聞いた事ないコールを見せて来て世界は広いなとか思ってた。
多分だけどあのコールはホストとかの奴だと思う。
僕はUVERworldのSHAMROCKをタツミ君と全力で歌っていた〜〜〜
『、、、、』
気が付いたらタクシーの中に居た。
記憶が完全にジャンプしていた。寝てた訳ではないらしい。まじで理解出来なかった。なんでタクシー乗ってるのか、そして隣には、、アイ子が居た。
第三章へ続く⇨