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出産後の「こんなの聞いてないよ~!」4選+1。

前回は第一子の出産レポを書きましたが、

今回は、その産後に私が「聞いてないよ~!」と強烈に思ったこと4つを書いてみたいと思います。

まぁ、「聞いてないよ~」というか、産まれるまでは「赤ちゃんが無事に産まれたらそれだけでいい!」と思っていたので、事前にあまり調べてなかった、というのもあります。

事前に調べて知っておいたほうがよかったのか、あるいは知らなくて良かったか、は何とも言えません。(あまり知りすぎても不安になりすぎるし、そもそも出産は命がけ。母子健康で出産できるかもわからない…)

なので、もし出産前にこの記事を見てくださっている方がいたら、取り扱いにはご注意ください!

また、結構生々しい話もございますし、私の個人的でプライベートでプライバシーな(大事なことなので3回書きました 笑)身体の話もございますので、特に男性の方は閲覧&取り扱い注意です。

ちなみに、「聞いてないよ~」の気持ちの内容としては、「こんなに大変なんて聞いてないよ~泣」です。
個人的には「長くても数時間後には赤ちゃんに会える!」という時間の見通しと希望が持てる分娩そのものよりも、地味に産後のこっちのほうがつらかったかも…と思ってます。

■産後の聞いてないよ①:後陣痛

産後の数日間苦しめられた痛み、「後陣痛」。

これは厳密には「聞いてないよ~」ではなく、そういうものがある、というのは知っていたので、「これが例の…」という感じで、まだ耐えられました。
産院から鎮痛剤も処方してもらえて、飲んだら痛みは和らぎましたし。

でも、鎮痛剤は一度飲んだら次飲むまで何時間か空けないといけなかったので、鎮痛剤が切れると痛くてつらかったです…。
個人差もあるようですが、痛みのタイプとしてはひどい生理痛みたいな痛みでした。

ちなみに、出産後で同じ時期に入院していた方の中には、全然痛くない、という人もいて、うらやましかったです。

この後陣痛は、妊娠で大きくなった子宮が赤ちゃんが出た後に元に戻るためにおこる、子宮収縮に伴う痛みだそうです。

なので後陣痛の痛みのピークは産後すぐで、私の場合は一週間後に退院する頃には、鎮痛剤が要らないくらいにはなりました。
でも退院後もしばらくは、母乳あげたりすると鈍い痛みがあった、ように思います。

■産後の聞いてないよ②:筋肉痛・全身の疲れ

産んだ直後はおそらく脳内にドーパミン(興奮物質)が出てて達成感の方が勝るのですが、一晩寝て翌日、気持ちが落ち着いてくると、全身の疲労と筋肉痛を感じました。

私の場合、分娩時間が長くて体に力が入っていた時間が長かったことや、分娩時の出血が多くて貧血になってしまったことも原因としてあるかなと。

全身だるくて痛くてベッドから起き上がるのもしんどかったので、基本的に入院中は、赤ちゃんへの授乳の時間で起きる以外は、横になって寝て過ごしてました。

これについては、いわゆる普通の疲労なので、貧血はしばらくありましたが、数日で回復したかな。

■産後の聞いてないよ③:会陰とお尻の痛み

産後は、「ただ歩く」だけでもつらかった…

座るのも、円座(真ん中に穴が開いているドーナツ型の座布団)が必須だった…

その原因は、「会陰の痛み」でした。
(あと、たぶん出産時に強くいきみ続けたせいか、痔になっていました。)

ちょっと生々しい話なのですが、「会陰(えいん)」というのは赤ちゃんが出てくるところの周囲ですね。
例えばスイカがお尻から出てくると仮想した場合、「肛門が裂けちゃうよ…」と想像できると思いますが、要はそういう感じで裂けてしまうわけです。

ビリビリに無秩序に裂けてしまうのを防ぐために、赤ちゃんが出てくる直前に「会陰切開」といって先生が人工的に切ることをするのですが(※人によっては切開せずに産める場合もあるらしい)、私の場合も会陰切開はされたのですが、それプラスで、やや深めに傷ができちゃってたようです。

なので、もはや会陰が痛いのか肛門が痛いのかわからない感じで、とりあえず下半身全体が痛かったです。

これも前述の後陣痛と同様、分娩の状況によって個人差があるようで、産後の入院中の他の方で、ある程度普通に歩けて円座なしで普通に座れてる人もいて、羨ましかったですね。

この痛みは退院後もしばらくずっと続いて、退院直後に西○屋に寄ってもらって、家用の円座を買いに行ったほど。(でもその円座が安物でフワフワすぎて病院のしっかりしたやつに比べるとイマイチだった…)

個人差があると思うのですが、私の場合はなんやかんやで産後一ヵ月半くらいは痛みがありました。

産後一ヵ月健診の時に会陰の傷の縫合糸を抜糸してもらって少しは楽になったものの、それからもしばらくは座ると痛かったもんね…

それから以降も、なんとなくたまにちょっと痛いな、と思う感じは残って、気になることがほとんどなくなったのは、産後3か月くらいが経ってからでした。

■産後の聞いてないよ④:母乳にまつわるエトセトラ

会陰切開の話で「もう十分よ!勘弁して!」と思われた方もいるかもしれませんが、これが一番辛かったと思います!

たしか産後の半年間くらいは苦しみました。

産前、それまでの人生で、「おっぱい」という言葉を発することすらほとんどなかった。

そしてそれまでの人生でこんなに「おっぱい」のことを考えたことなんてなかった。

産前、私は、「絶対母乳がいい!」と思っていたわけではなくて、「ミルク作らなくていいし安く済むし、母乳が出るなら母乳で行きたいな~」と思っていました。

「母乳が出るなら」。
なんて甘い考えだったのでしょうか。


まず、産後授乳しようとしても、簡単に母乳がでない。

※普通に出ている人もいた(というか出ている人のほうが多かった様子)ので、個人差があるのだと思います。

でも母乳は出なくても、出を促すための乳首への刺激と赤ちゃんの吸う練習のために、赤ちゃんの口に乳首を含ませるのですが、それが単純に痛い。
切れるまでは行ってなかったと思うのですが、赤くなってヒリヒリしました。

かつ、初乳(産後すぐの母乳のこと。黄色っぽい。赤ちゃんの免疫を強める働きがあるらしい。)を飲ませるため、助産師さんが指で搾乳をしてくれるのですが、それも単純に乳首が痛い。とっても痛い。

でも自分ではやり方もよくわからず、かつ痛くて思いきれないので、やってもらうしかない。

私の場合、臨月間近に「早産気味なのでなるべく安静に」と言われていたこともあって、「乳首マッサージ」なるものはまったくしていませんでした。
それがダメだったのかも。

あとは、乳首が扁平気味で赤ちゃんが吸いにくい、というのもおそらくありました。
助産師さんとかに「吸いにくそうだねー」と言われましたし、ネットで調べると、扁平や埋没タイプの人は苦労する、って書いてるかと思います。


次に、産後2日目か3日目に、胸がカチコチになり、激痛に襲われました。
その夜は痛みで眠れず、助産師さんに話して、アイスノンみたいなのを借りて胸に当てて対処…。

これは、まだ母乳の出口である乳腺が十分に開いていないのに、中では母乳が製造されてしまってきて、中に溜まって胸がカチコチになっている、という状態でした。

これも、自分では思い切りできないので、助産師さんに搾乳してもらって対処しました。

毎回毎回、授乳の時間の度に、いろんな助産師さんに、涙目になりながら、搾乳してもらう日々…。
痛いし、申し訳ないし、情けないし、超つらかったです。

部屋に戻って号泣した日もありました。

母乳に関しては、入院中の一週間で、最終的には助産師さんに搾乳(※絞ってもらうこと)してもらうと20mlくらいは溜まるようにはなりましたが、まだ赤ちゃんが直接吸えるまでには至らず。

退院後に家で授乳するときは、ちょっとだけ赤ちゃんに吸わせる練習をして、あとはミルクをあげていました。


その後、退院して一週間後に、産院がやっている「母乳外来」というのに行きました。

赤ちゃんの体重を計ってみると、赤ちゃんは吸いつきはするものの、直接ではほとんど母乳を飲めていないことがわかったので、助産師さんの助言で、「乳頭保護器」というのをつけて吸わせてみることに。(※どんなものかはググッてください。)

この乳頭保護器さま!が、私の救世主となりました。

それをつけると、赤ちゃんがある程度自分で母乳を飲むことができたのです。
母乳は出てたけど、乳頭の形のせいで赤ちゃんがうまく吸えてなかったんですね。

ただ、この乳頭保護器、そもそもは「乳首が切れたりして痛いときに」使うものなのですが、私はこれをつけても、乳首が引っ張られる痛みで、痛かったです…。

結局、一ヵ月くらい経って、やっと保護器での授乳に慣れてきた感じでした。

そのころには母乳の出もよくなっていて、母乳だけである程度賄えて、一日1~2回ミルクを足すくらいになりました。


ちなみにその後の経過は、

母乳だけでいけるようになり、ミルクを足さなくてもよくなって喜ぶ!

2ヵ月になるちょい前くらいに、試しに乳頭保護器を外して吸わせてみたら吸ったので喜ぶ!

でも乳首が切れて痛くて泣くことになったのでまた使う…

傷が治ってから、たまに外して、痛くなったら使って、を繰り返す。

という試行錯誤の期間を経て、3か月になるころには、やっと、保護器なしで飲ませることができるようになったのでした。
保護器を洗浄する手間がかからなくなって、授乳が楽になりました。

悩んでいた3ヶ月間はネットで体験談とかを調べまくって、

『二ヵ月で保護器を外せました!』
『赤ちゃんも吸うのが上手になってきますよ!』
『乳首が伸びるようになりますよ!』

というのを見て「ほんとかよ…(泣)と思っていたのですが、だんだん赤ちゃんも成長して口が大きくなり、吸引力も強くなって、吸うのがホントにうまくなってきて、体験談は本当でした。

いやはや、長い闘いでした。

ただ、3ヶ月でいったんは乳首の悩みは解決したのですが、その後も母乳には苦しめられることがありました。

たとえば、たまに高カロリーのもの(焼肉とか…)を食べた後には、胸が張って痛くなることがあったり。
ひどいときには「乳腺炎」になりかけたのか、微熱が出ることも。
また夜の授乳が一回減って授乳時間が5、6時間空くようになると、朝方になると胸がパンパンに張って痛くて目が覚めたり…など。

母乳育児には、かなり、苦しめられましたね。

以上、長くなりましたが、前にも書いたように個人差があると思いますので、私の場合はこんな感じで苦労した、母乳についての経験談でした。

「産後の聞いてないよ~4選」も以上です。

ただ、最後に。
ここまで散々(産前の方には)ビビらせておいて、これが重要なのですが、一番の「聞いてないよ~」なことは、「自分の子どもをこんなにかわいいと思うなんて!」だと思います。

もともと他人の赤ちゃんを見ても「赤ちゃんだー小さいなーかわいいなー」程度の一辺倒な感情くらいしか持ってなかった私ですが、子どもを産んだ後は、自分の子も超絶かわいいし(よく言う「親フィルター」ですね)、かつ、他人の子に対する感情も「赤ちゃんー!かわいいー!」とレベルが段違いに上がりました。
不思議です。これが母性本能というものなのか。

以上、「産後の聞いてないよ~」でした。ご覧頂きありがとうございました!

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