今日の一冊・番外編
国語の授業で、「この物語の続きを、自分なりに考えて書いてみましょう。」という課題を出された経験を持つひとはいるだろうか?
私はおそらく小学校高学年か中学生の時、前述の課題を出されたように記憶している。
twitterで先日、その話題が流れてきて、ふと自分の記憶を浚ってみた。
作品名どころか作者名も分からず、とりあえず浮かんだキーワード”小説 駅構内 切符”で検索をかけたら、以下の作品がヒットした。
しかしよくよく見てみると、発行年は2005年。
記憶との齟齬に思わず唸る。
もしこの作品だとすると、当時の私は高校生。
記憶の中にある教室の雰囲気は、どう考えても高校のそれではない。
連載中・若しくは書籍化されて間もないものを教科書で取り上げるのは、当時の状況を鑑みるに、少々考えにくい。
では他に似た分野の作品が?
諦めきれずに調べているうち、ディスプレイの下部の検索キーワードに「子供のいる駅 キップをなくして」というワードを見つける。
なんだ?と思いつつクリック。
「黒井千次 子供のいる駅」というワードが現れ、それを辿っていく。
これだ!!!!!
と思わずガッツポーズをしていた。
あらすじや年月日も自分の記憶と合致する!!
確か主人公が、同じく駅構内から出られなくなった他の子供たちと出逢い、そこから自分はどうなるのだろう…?と不安に思う場面で締めくくられていたように思う。エレベーター?か何かの後ろで身を隠している子供たちが描かれた挿絵も添えられていた。
自分がどんな続きを想像して書いたのかは、覚えていないけれど、雰囲気と主なワードは驚くほど色濃く、私の記憶に刻み込まれていた。
渡された用紙のマス目に、夢中で鉛筆を走らせていたことも、紐付された用紙を引き上げるように思い出す。
子供心に楽しかったのだろうと、懐かしく思い出した。
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