こじろう
文章は初心者なので短い小説的なものから始めてみようと思っています。 感想をぜひコメントでお寄せいただければ励みになります。
スマホで作った曲たち
文章に慣れるため、好きなものなどを共有する日記として使用したいと思っています。
ここ1ヶ月くらいの間に色々な心境の変化があった。 先日「誘導瞑想」というものを受けた。呼吸を整え脱力した状態で、第三者に声で導いてもらう形で深層心理にアクセスするというもの。 自分は、普段ささいなことで極端に自信を失ったり、過度に反省しすぎる癖がある。 そのような”悩み”の大半は、幼い頃の出来事が原因であることがあるらしく、 無意識下のそれらを探る目的で「”小さな自分”と対話をする」ことが瞑想のゴールだった。 全身の力を脱き、ほぼ寝ている状態で誘導者の声だけ聞こえた。
陰翳礼讃を読んだ。 古来から「陰」を否定せず、闇の中でこそ美しく映える景色を育ててきた、東洋の陰翳思想へ想いを巡らせる谷崎潤一郎の随筆。 西洋文化をあまりにもsageすぎてる事は否めないけど、本来闇を味方につけ、いかに「陰」や「不便」を愛でるか、趣向を凝らしていた日本人の心の豊かさからは、色々と学ぶべきと感じた。 「風流は寒きものなり」らしい。 蒔絵や金屏風など、部屋中を光で満たす電燈のもとでは贅沢に見える絢爛なものが、 かつては闇の中で行燈の炎のように妖しくゆらいでい
昨日は「仕事をしない日」とし、パソコンも極力見ずに、読書や散歩などをして過ごした。 ゆっくりした時間を過ごしていると、唐突に、「時計ってどんな原理で正確な時を刻んでいるのか」と気になり、YouTubeで時計の仕組みについて調べた。 機械式時計は、手で巻かれて緊張したネジが「もとに戻ろうとする力」が動力源であり、歯車を動かす。その途中でフリコのような部品が、その回転力を「往復する力」に変換し、それが歯車のスピードを保つ装置として働くらしかった。 ほんの小さなパーツが、力の向
夕方に見た夢。 夢の中で「夢を見ている」とはっきり自覚している。目の前が、今はもう無いはずの祖母の家。 祖母も生きており、家族が団欒している。 とっさに「この夢から覚めたく無いなぁ」と温かい気持ちになる。 「夢から覚めたら、祖母の家に行ったとパートナーに見せよう」と思いたち、スマートフォンを取り出す。 カメラを起動し目の前にかざすと、床がなく、砂利しか映らない。 「そうか、ほんとうは家はないんだった」と思い出し、唐突に目の前の光景が恐ろしくなる。 (夢である)と認識し
午前3:43、雨。 「しずかなインターネット」を知った。最近ひそかに流行しているSNSらしい。 noteのように、日記を書くことが主な機能だけど、その目的はシェアやいいねではなくただ「書くこと」のみ。 フィードに表示されるわけでもなく、ただ通りすがったヒトが、たまに「いいね」してくれるのもある、という程度。 そのタイトルに惹かれて触ってみた。 とはいえ、特にしずかに過ごしたいわけでもない。 家で無音よりも雨が降っている音が心地よい。 一人の時間が愛おしいが、友人と過
おすすめされて観た映画。 アキ・カウリスマキ監督を初めて知ったがフィンランドの巨匠らしい。 「枯れ葉」という題が、とても秀逸で美しく感じる。登場するのは、社会という樹から捨てられながらも、懸命に自分を守りながら生きている人々。 劇中のほとんどのシーケンスに「物を廃棄する人」と「それを拾う人」が繰り返し登場し、それらが循環しながら絡み合い、寄り添い合う。 表情がほとんど変わることのない人々を、自分自身の孤独さと重ねてしまい、胸が苦しくなりながらも希望を覚えることができる。静か
恒星の影響の及ばない 宇宙の角っこ陶芸教室で 作ってみた心臓を交換した ひとつは焼きすぎているようだ 新しい歌を知った彼女が 作ったらしい歌唱教室で 歌ってみた音の束を交換した ひとつは枯れているようだ それらのリフレインが 呆れたように振り返り 湖の端から端にとどく喉声で 私を叱りつけたようだ 届くといいと 思うばかりであった とてもではないが と言った具合で 未知の星へ送る便箋
映画を見て"美しい"と感じた英語表現を、自分の本棚にストックしていくマガジンです。 ボーが森の中で迷い込んだ劇場で陶酔する場面のナレーション。危ういながら詩的な表現力を秘めていてとても好きだ。 "the way" 特定の行動や出来事がどのように起こるか、その様子や方法を指す。具体的には、「夕方の光が隣人の古い家の煙突に斜めに差し込む様子」を指している。 "slashes itself across"「〜を斜めに切り裂く」「〜を斜めに交差する」という意味。 "un
完璧な夜になるため 光る星集めるじぶんの矛盾を笑う #短歌 #tanka
ゆらぐ光を誘蛾灯のように反射する宇宙パレットの中には、黒だけが無かった 同じ羅針盤を持つ双子衛星は、その為、この世に影を落とせない 同じ公転速度の双子衛星は、しかし、この世に影を落とさない ゆらぐ光の出発点とされる雪を溶かしたグラスには、黒だけが無かった 六畳一間に暮らす双子衛星は、核融合炉に誘い合い、沈み、 天使の瞳をとじこめた白い閃光が、風の強い日を選び、十一月の高い空を突き動かした
明け方に見た夢。 ガラスがない観覧車に乗っている。壁も手すりもない。 頂上の手前で、レールに雑草狩りハサミが挟まっていて、動かなくなった。 同乗者が「これが夢だったら一緒に落ちて、飛んでいけるのにねー」 と言っていて、 確かに、と思う。 見下ろすと、下は街でなく広大な原子炉で、 綺麗な青い光に包まれていた。 その光が暖かくて、このまま落ちていけたら、と穏やかな気持ちになる。
こんにちは。 Netflixにて、ONE PIECE実写版が全8話公開されましたね! 見ました!! 予告公開から、長いこと不安と期待が入り混じっていたけど、総じてめっちゃ楽しかった!! ネタバレを極力避けつつ感想を述べたいと思います。(とはいえストーリー改変などのネタバレを微妙に含みます) アクションシーンの爽快感 予告編では割と不安だったアクションシーンも、かなりカッコよかった!!!(いや、あの予告で切り抜かれたシーンだけ見てたら誰でも不安になると思う) 涼しい
ナチス残党がチリに作ったカルト組織「コロニア・ディグニダ」から脱走した少女を描いたストップモーションアニメ。 この映画を一言で表すならまさに「悪夢」である。 早く目を覚ましたい、でももっと眠っていたい。躍動するような美しい悪夢をもっと見させてほしい。そう思わせる仕掛けが70数分の映像の中に詰まっている。 最初は、頭の中から聞こえるような囁き声と、一つの家の中でぬるぬると移動していく視点によって、この映像が主人公「マリア」の一人称視点かと錯覚する。しかし数秒後、マリアの巨大
こんにちは。 清水崇監督の最新作「ミンナのウタ」を、公開初日に見に行けたので日記を書く。 ノスタルジー 昭和の終わり〜平成時代の「あるある」感にノスタルジーを感じられて、良かった。僕も「カセットテープ」というアナログな媒体の中に、何となく言いえない恐怖というか、得体の知れなさというのは感じていたかも。 また、サナは独特な文字の書き方をするが、うちのクラスにもああいう一つ一つ拘った文字を書いている女子がいたのを思い出した。(もしかしたら酒鬼薔薇をモチーフしているのかな) そ
これまでの人生において、感情の状態が分からないまま 「美しい」と言う理由で涙が止まらなくなった経験は少ない。 是枝裕和監督の映画「怪物」は自分にとって、最も美しい映画の一つ。 カムパネルラとジョバンニ 私が抱いたその感情は、 この脚本が私が最も好きな小説である宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をオマージュされているということにも起因すると感じる。 湊と依里という2人の少年には、「銀河鉄道の夜」におけるジョバンニとカンパネルラの像が重なる(どちらにも2人其々の像が少しずつ入って
明け方に見た夢。 簡単な言葉で傷つかないよう、進化の過程でみんな「心」を包むカバーを発達させ、それが「人間」というゴム製の肉体になったという設定。 しかし世の中のどこかに肉体を持たず剥き出しの心そのもので生きている生命体「アクア」というものが存在するという。 アクアは風を感じたり、一つ簡単な言葉を投げられただけで傷つき霧散してしまう危うい存在のようだった。 でも宝石のように真っ赤に輝いていて、上手く触れると他の生物が一度の人生では到達し得ない精神世界へ連れていく存在らし