和柴シズカの最強モテマニュアル#2｢お風呂に入ろう」
最初に謝ります｡
正直､今回も直接的なモテについて書いていません｡そもそも､全ての｢和柴シズカの最強○○マニュアル｣はいずれも絶対に#1で終わり､本当にシリーズ化することはない予定でした｡
ただ各方面より見た目について"どんな努力をしているのか" "いったいどんな黒魔術に手を染めているのか"と言った声を頂いており､それらのほとんどが入浴時の習慣であるため､此度まとめることにした次第です｡男女問わず参考になることは保証します｡
洗髪
予洗いの徹底
まず髪を濡らすのではなく､いま落とせる汚れは全て落とすつもりで地肌までしっかりシャワーだけで予洗い(前洗い)します｡これぐらいしっかり予洗いすることで余すことなくしっかり濡らせ､シャンプーの泡が余す所なく届くようになり､髪も地肌も洗い残しがなくなります｡
トリートメントを馴染ませる
シャンプーをしっかり洗い流したら､トリートメントをできる限り満遍なく塗布し､さらに一度サッとシャワーを浴びせると良いでしょう｡トリートメントは粘性が高いため､一番外側に来ている髪だけでなく､内側まで全ての髪1本1本までに行き渡らせるには､水で薄めて粘性を下げると良いです｡塗布する前に掌の上で水と混ぜるのも効果的です｡
さらに､塗布したまま入浴するなど､洗い流すまでの時間はできるだけ長くとりましょう｡私はこれ以上のことはしていませんが､頭にラップを巻く人もいます｡また､トリートメント浸透用の専用シャワーキャップなども100円均一で売っているので､これも効果的です｡
時折 ラサーナなどの高価なシャンプーも試しつつ､一貫して10年間､基本的にはクラシエ株式会社の"いち髪"を使っています｡全てのスタイリストから､この社会人としてあり得ないだらしなく伸びた髪について｢めっちゃ綺麗に伸ばしてますね〜！シャンプー何使ってるんですか？｣と言わしめており､毎度ドヤ顔でいち髪と答えています｡ありがとうクラシエ｡
(美髪の秘訣は風呂上がりにも続きます)
入浴
浸かれ
美容のためには風呂に浸かる習慣をもつべきです｡血流が良くなり､身体の不調の多くを解決してくれます｡むくみや血色の改善なども血行促進による効果です｡
また肩凝りや強張りから解放される事で､日常生活においてふとした瞬間の表情が険しいものから自然なものになります｡
そして汗をかき代謝を上げ､肌のターンオーバーサイクルを稼働させましょう｡体臭がひどい人も､汗腺に臭いの元となる物質を溜めないようにする事で改善が見込まれます｡
さらに､血行を促進し代謝を上げて､軽い運動した後のような状態に身体を持っていく事で､睡眠の質が良くなります｡何より美容に効くのは睡眠の質です｡
熱めのお湯なら半身浴で､普通からぬるめであれば肩まで浸かり､しっかり汗をかきましょう｡
背中
どんな美男美女と抱き合って背中に手を回しても､肌がキレイでなければ､盛り上がっていた気分は萎え千年の恋も冷めてしまいます｡だけど自分では見えないし､洗いにくい…ですから､予防的に肌のトラブルを避けましょう｡
トリートメントは先に流す
トリートメントに含まれるコーティング成分や香り成分は髪に残留してなんぼのモンですので､人体表面を構成するタンパク質に絡んで残りやすい物質が多いのですが､頭皮の地肌や背中など､他の部分に残ると肌荒れなどのトラブルの原因となり､厄介です｡
髪に塗布したトリートメントは先に流して､また長い人であればまとめてから､背中を洗いましょう｡
ブラシを使う
タオルでゴシゴシ洗っても良いのですが､せっかくケアをしている他の肌と同じように労わって洗いたい…そんなあなたには柔らかい毛が密集していて柄が付いている背中用ブラシの使用をオススメします｡
ただ一点､注意すべき点があります｡
ブラシの使用後はしっかりブラシ自体を洗い､水を切り､乾かしてください｡構造上､たいへん雑菌が繁殖しやすいのです…
洗顔
高い化粧品を使う前にまず基礎をやれ｡イプサの化粧水もポルジョの下地も､男の貴様にはメンズメイクも10年早い｡まずはここでちゃんと顔を洗い､スキンケアをできるようになってもらう｡話はそれからだ｡
毛穴を開く
汚れを落とすために､毛穴が開いているタイミング…しっかり入浴をした後､もし時間がなければお風呂から上がる直前に洗顔をするようにしましょう｡
細かい泡
洗顔ネットや泡立て器で､しつこいぐらいしっかり泡立てましょう｡とにかく泡が細かくなければ､陶器のように真っ平ではない我々の肌の表面の汚れは落とせません｡また､泡になっていないペースト状の洗顔が直接塗られても同じくです｡
濃い泡
かといって水を多くして泡立ちやすくすると､今度は薄まってしまい洗浄効果が落ちます｡
小中学校の理科で石けんがどのように働くか習ったのを憶えていますか？私は中卒で高等教育の勉強がなかったため､中学まではしっかり憶えています｡
石けん(界面活性剤)は油脂を包み込み"ミセル"を作る事で､油脂を水に遊離させる───油脂に対して1対1の化学当量による反応ではない───ため､ある程度より希釈されると効果が激減してしまうのです｡
話は洗顔に戻ります｡完全に乾いていては泡立ちにくいですので､洗顔ネット等に最低限の水分を含ませて泡立てを開始しましょう｡私は洗顔泡立てネットを"チャッ､チャッ"と､文字通り振り回して水を切ってから泡立てます｡ショートケーキのホイップクリームではまだ柔らかいです｡ショートケーキのホイップクリームよりかたい､濃い泡を立てましょう｡
スキンケア
こすらない
風呂を出て身体の水を拭き取りますが､擦ってはいけません｡必ず押さえ拭きをしましょう｡自分の顔を"殻を剥いた茹で卵"だと思ってください｡ゴシゴシ擦ると傷付き､ボロボロと崩れてしまいます｡人間の肌も茹で卵も､水を含んだタンパク質に過ぎないのです｡
乾かさない
乾いてしまう前に水分を取ったら､髪を乾かすより服を着るより何よりも真っ先に化粧水を塗布しましょう｡そしてそれが馴染んだらまた､乾燥する前に乳液を塗布し､潤いを肌の上に閉じ込めましょう｡
まず水分を加えて､次に蓋をするイメージです｡
肌に合うスキンケアブランドを見つけるのは大変ですが､何もわからないという方は､とりあえず｢安くて｣｢どこにでも売っている｣｢ベストセラー｣のブランドの｢スタンダード｣を使いましょう｡何かに特化したものは､わかるようになってから､あるいはプロのアドバイスを受けてから､次のステップで｡
ちなみに私は母が長年使っていて､体質的にも近いであろうことからオルビスを使っています｡
ヘアケア
自然乾燥ダメ､絶対
しっかりタオルドライで水分を拭き取りましょう｡｢タオルドライは髪にダメージが｣などと宣う人間の大多数は､髪をちゃんと乾かさないことによってそれ以上のダメージを髪に与えています｡
そしてタオルドライができたらドライヤーで髪を乾かしましょう｡特に根本｡うわべだけ乾かして頭皮が湿ったままではトラブルのもとです｡
ドライヤーは日本製を使え
これはステマではありません｡私には大手企業に勤められるような学歴はないので安心してください｡
ドライヤーは｢風量｣と｢軽さ｣が一番大事です｡
ブローに時間がかかるのは風量が足りないから｡腕が疲れるのは重いから｡この二つを解決するだけで､ブローの億劫さは激減します｡やはりこれらと信頼性を併せ持つのは日本の大手メーカー製のものでしょう｡元恋人が購入して置いて行ったパナソニックのも､また別の元恋人の家にあった浮気相手から贈られたモノであることが後に判明した曰く付きシャープのも､非常に良かったです｡
我が家のパナソニックのEH-NE68はいまだに現役です｡
冷風と温風を交互に当てる
ブローの基本で､皆さんご存知の通り｢最後に冷風を当てて､キューティクルを閉じる｣｡これには間違いありません─────が｡ブローの途中も､様子を見るように時々､冷風を当ててみましょう｡
温風を当てられた髪は水分を水蒸気の形で放出しますが､これが髪の周囲の空間に留まったままでは､それ以上 水分が蒸発してくるのを妨げてしまうため､冷風で一旦吹き飛ばす｡これがまず一つ目｡
次に､一部───今たまたま､濡れてまとまった髪の一番外側にある髪など───にばかり温風が当たり､局所が加熱されてしまっていると､その部分がダメージを受けてしまいます｡そういう熱を時々解放する､これが二つ目｡
三つ目は､まだ乾いていない部分の確認です｡一様に熱くなった髪を一旦冷まし､全体を触り比べて｢あ､まだココしっとりしてるな…｣と確認できます｡
髪の周囲の水蒸気の除去
局所加熱のクールダウン
乾かし残しの確認
キューティクルを閉じる(最後)
最後は冷風で全体的に､｢涼しいな｣と感じるぐらい､熱気や湿気を全て飛ばして､フィニッシュです｡皆さんも是非､この｢冷風と温風を交互に当てる｣立ち回り､試してみてください｡
その他
爪は入浴後に切り､夕方に削れ
上記の工程の全てにおいて､爪を立てず､肌を傷付けない事が必須ですので､爪をちゃんと整えましょう｡
私は家事が好きなのと､仕事でも自ら現場にカチ込むのが好きなタイプでありネイルをしないことから､普通の爪切りについて紹介します｡
風呂上がりなど､水分を吸った爪を切ると､脆い爪でも端が欠けて白くなる事がありません｡また単純に柔らかくなっていて切り易いです｡
切った爪の角を削って丸くする際は､その後完全に乾燥してからがオススメ｡固くなっていて素直に削れます｡まだ柔らかい爪を削ろうとすると､刃物を研いだ時のカエリのような状態が発生し､綺麗なアールになりません｡
ムダ毛の処理
剃るタイプの処理は､そもそも剃らなくて良いように腕の良い脱毛の施術を受けるのをオススメしますが､致し方ない場合､風呂上がりにやるのが良いかもしれません｡落ち着いて､曇らない鏡を見ながら､ある程度柔らかくなった毛を剃るのが､周囲の肌へのダメージが最も少ないかも｡
体重計に乗れ
毎日決まった時間に体重計に乗れ｡自己管理を怠るな｡一日として同じ日の無い毎日の中､日々の体重の増減に浮き足立つな｡平均で評価できるよう習慣づけろ｡己から目を背けて自分を変えられると思うな｡
最後に
後輩へ
モテないっつって相談に来る前にこれも全てやってから来てください
しばより