己の経験は考えを形成し、個性となる。

達×達をみて、なかにし礼さんの言葉に感銘を受ける。

作詞の意味、迫力を知った。歌詞が持つその力強さが、胸を打ち、そしてヒットのきっかけを作っていく。すごいと思った。

中でも、印象に残ったのは、「今まで戦争での経験を外には出さずにやってきた。でも、作詞の中で、それを意識して、恋歌を作ってみた」というくだり。

悲しみや苦しみを歌の中に込める。まさか、歌を聴く人は、それが戦争体験に着想を得たものであろうとは誰も思わないが、でも、そのリアリティは詩の中でしっかり生きている。

つまり、自分の戦争やそれに伴う親との関係、傷ついたことなど、を恋の歌で比喩して、表現をしているということなんだろうな、と思った。

そして、もう一つ、心に残ったのが、「何にも染まらない」。
決して、過去の曲を模倣しない。違うジャンルにチャレンジする。
だから、人とは違ったカラーが生まれているんんだろう。

病気をきっかけに、もっとやれることをしないままにするわけにはいかないと、作詞家から小説家への転身。大きな成果をなし得ている人は、その人の中に、自分を信じて、もっとやれることはないかと貪欲であり、そこの先に成長があるのだと思った。

 偉業をなし得るその人は、やっぱりいい意味で、常に、発展途上なのである。

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