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富士登頂記 その1

富士山。フジヤマ。FUJIYAMA. 
いつかは登れたらいいな~っていうぐらいの気持ちしかなかった。
時間があれば、、気持ちに余裕があれば、、その気になれば。。。


登山好きの友達から誘われたのは2019年が始まったばかりの頃。
その友達の実現したいことに便乗したまでだ。
メンバーは僕を含めた4人。僕以外の3人は女性。(ハーレムかよ)
ただの友達なので何もない。本当に。マジで。。


そうと決まれば体力作り。普段からジムには通うものの、登山なんて子供の時以来やってない。夏までに4つの山を登り、練習はばっちり。装備の補充も体力もばっちり。そんなこんなで当日~⛰


東京を出発したバスは、僕たちを五合目まで運ぶ。次第に気圧が高くなるのを感じ、時折耳抜きをする。到着した五合目にはいくつかの建物が並び、それぞれの建物で休憩所や食事処が営業されている。外にはたくさんの登山客。今から登ろうと息巻く人々とは対照的に、下山したばかりで、これから街へと帰ると思しき人々の顔はあからさまに疲れている。疲れていながらも、どこかホッとした様な、達成した後の余韻に浸るような、そんな表情。彼らは何を見てきたのか。明日の僕らもあんな顔になっているのだろうか。


ひらけたスペースに集まり、ツアー会社の人の説明を聞く。一度解散し、各々で食事を取り、支度を整えたら1時間後に再集合とのこと。
登山の前に力をつけようと勢い込み、かつ丼をかき込む。
登山に必要のないものをロッカーに預け、集合。僕らのガイドさんの説明を聞き、いざ出発の儀。eieio---!!


ガイドさんに従い、体力を十分に温存しながらのペース配分で、登山がスタート。この時、僕は富士登山をすごく楽しみにしていた。体力作りは普段からしているし、この登山自体がトレーニングになるはずだから、その期待もあった。
六合目まではほとんど平坦な道が続き、ハイキングのような易しさ。みんなと会話を楽しんだり、風景を眺めたりする余裕もある。


~その2へと続く~

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