【宝石箱】を開ける人…私は、恋愛体質?
私は、大学時代に、恋人と半同棲になる人の気持ちが、はっきり言って、さっぱりわからなかった。
恋人のご飯を作ることに幸せを感じて、いそいそと帰宅する姿に、驚異、いや恐ろしささえ感じた。
自分のしたいことをしたい時にできないのは嫌だ、と思った。
だから、ひとりがいい、と本気で思っていた。
今も、基本的には変わらないかもしれない。
家族がいる今、いつもいつも自分のペースで過ごせているわけではないけど、自分の過ごし方を誰かに委ねてしまうことはできない。そういうのを、頑なという人もいるんだろうが。
が、そんな私が、たまに誰かに惚れ込むと、重い、らしい。友達によるとそうらしい。
あなたは、この人だって思う人に出会うと、ガラッと自分をアップデートさせてしまう。
生活のペース、じゃなく、生き方を変えてしまう。ある意味、恋愛体質だ。
それに、あなたは惚れ込んだ人には、すごく尽くしてしまってるから、なおさら重い。
都合のいい女の人として扱われるだけだ、と。
尽くしたつもりなんてない、それにずっと一緒にいたいわけじゃないし、相手に染まるわけでもないのに、と反論すると、「もっと根本的にアップデートしちゃって、相手を尊重しつつ、尊敬しつつ、でも同時に、『成長を求めてしまってる』というか、理想視しすぎちゃってて、相手はあんたを持て余すのよ」とまで言われた。
恋愛ってなんだ、とかって 面倒くさいことを考えるのが嫌で、
恋愛がめんどうだという思いも変わっていないのに、友達からは、「あなたと相手の関わりは、大恋愛以外の何物でもない」と言われる。
こういう時は、「世間一般の考え」に従って、恋愛をしたと思えばいいんだろうか。
でも、納得がいかない。納得がいかないのだ。
私は、その人の魂から出る言葉に、ただ、魂を揺さぶられているだけ。
恋愛、じゃない。
ただ、自分らしく生きながら、
それでいて、まだ知らない自分と出会える触媒のような
私の中に閉じこもっている自分、を引っ張り出してくれる そういう相手に出会ったら
いてもたってもいられなくなるだけ。
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