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「英連邦戦死者墓地」を訪れて(上)
先日、横浜市保土ケ谷区にある「英連邦戦死者墓地」を約20年ぶりに訪れた。
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この「英連邦戦死者墓地」は国道1号線沿いにある。箱根駅伝の中継でおなじみになっている「権太坂(ごんたざか)」のすぐ近くだ。
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ここには、第二次世界大戦中に日本軍の捕虜となり、収容所で亡くなった英連邦(イギリス・カナダ・ニュージーランド・オーストラリア・インド・パキスタン)の兵士ら1873人が眠っている。
今から100年以上も前の1917年に、英連邦は「戦死者の遺体は本国に送還せず、階級に関係なく現地で埋葬する」ということを決定しているからだ。
かつては、故エリザベス女王や故ダイアナ妃もここを訪問している。しかし、横浜市民でもこの場所のことを知らない人は多い。私も20数年前にこの近くにある小学校に着任するまでは、この墓地の存在を知らなかった。
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それぞれの墓石の上にある銅板には、故人の名前と亡くなった年月日、享年とともに墓碑銘が刻まれている。その多くは家族からのメッセージである。
たとえば、22歳で亡くなった英国空軍の戦闘機搭乗員の墓石に刻まれているのはこんな言葉だ。
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YOU ARE FAR AWAY. BUT TIME WILL NOT ERASE YOU FROM MY MEMORY. MOTHER
《あなたは遠い所にいます。でも、時が経っても私の記憶からあなたのことを消し去ることはできません。母より》
(つづく)