テレビ番組のリニューアルは「打ち切り」の兆候⁈
テレビのバラエティ番組の場合、視聴率が低下してくると、企画や出演者を大幅に変更してリニューアルを図ることがある。
これによって人気が回復すればいいのだが、そんなに上手くはいかないものだ。リニューアルをしても新しい視聴者を獲得することができないばかりか、初期からのファンも離れていってしまい、益々人気が下降してしまうケースが少なくない。
だんだんと番組のコンセプトが曖昧になっていき、スタッフの士気も下がる。こうなると、3か月後か半年後に「打ち切り」となるのは必至である。
最近、全国各地の教育委員会では教員採用試験の倍率低下が大きな問題となっており、それに対応するために様々な策を打ち出している。
「大学3年生を対象とした試験の実施」
「教員免許がなくても受験可能」
「『元・教員』のための『再チャレンジ』枠」
・・・こうしたリニューアルによって志願者が増えるのならば結構だ。だが、大きな効果を期待することは難しいだろう。どうしても、冒頭で紹介したテレビ番組の末路とイメージが重なってしまう。
さらに、これが一番の問題なのだが、テレビ番組の場合には、たとえリニューアルに失敗したとしても「打ち切りにして、〇月から新番組」とすることができる。しかし、教員採用試験の場合には不人気だからといって打ち切りにはできないのだ。
だとすれば、原点に戻って「魅力ある番組づくり」をするために、コンセプトから見直しをしていくしかない。小手先のリニューアルでは、もう間に合わないのである。