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韓国と日本の教育事情
昨日は、韓国から来日中の教育系大学院生の方々と交流をする機会があった。
両国の教育事情について情報交換をするなかで印象的だったのは、韓国と日本がともに深刻な少子化の状況にあるということだ。
日本以上に出生率の低下が進む韓国では、それが学校教育にも大きな影響を与えている。
学齢人口の減少によって小中学校や高等学校の廃校や統合が進み、特に地方都市でそうした傾向が顕著だということだ。
都市部と地方との教育格差が拡大するとともに、廃校になった学校についてはその跡地利用のことも大きな課題となっている。
また、廃校や統合の問題は大学にも無縁ではない。
韓国では「桜が咲く順に廃校する」と言われるほど、地方大学の「ドミノ廃校」が進んでいるそうだ。
一方、韓国では女性の社会進出に伴って、日本の「放課後児童クラブ」に相当する事業についてもその重要性が増すとともに、課題も浮き彫りになっているという。
いずれの問題も、そのまま現在の日本に当てはまることである。
韓国と日本の間では、これからも政治・経済・文化などの面で連携や協働が進んでいくことだろうが、教育に関する喫緊の課題の解決に向けても、情報共有を密にしていきたいものだ。