バカって言う人が…
中古車販売大手の「ビッグモーター」が、不正な手段によって自動車保険の保険金を水増し請求していた問題を巡り、兼重宏行社長が引責辞任をした。
兼重氏は記者会見で不正の横行を認めている。しかし、こうした不正への自身や経営陣の関与については全面的に否定しており、あくまでも現場の判断によるものだったとしている。
だが、「ゴルフボールを靴下に入れて振り回し、損傷範囲を広げて水増し請求をする」という不正に関して、兼重氏は「ゴルフボールで傷つける。許せません。ゴルフを愛する人への冒涜ですよ」と述べ、「そっちかよ!」と周囲を呆れさせてしまった。
その後も、「ビッグモーター」の店舗前の街路樹や植え込みが枯れていることが各地で確認されており、会社側が店舗の景観を維持するために除草剤を撒いていたのではないかという疑惑が浮上している。
さらに、ここにきて兼重社長(当時)のLINEでのやりとりが流出した。それによると、
「バカは年を取っても賢くならない!」
「バカ=お客様の気持ちが分からない人!」
「バカが言うことに対して客様は絶対に納得されない」
と、短いトークの中で3回も「バカ」という言葉を使っていたことが確認されている。
「バカ」の大安売り、「バカ」の価格破壊である。
おそらく、兼重氏のスマホで「b」を入力すると、予測変換で最初に表示されるのは「ビッグモーター」ではなく「バカ」なのだろう。
けれども、言葉というものは時として、それを言い放った本人へブーメランのように返ってくるものだ。
兼重氏には、ウチの近所の小学生がよく使っているこの言葉を贈りたい。