検食
朝日新聞の朝刊には、「しつもん! ドラえもん」という子ども向けのクイズが連載されている。今日の内容は、校長の「検食」に関するものだった。
そう、検食も校長の大事な仕事の一つなのだ。
私自身も小学校の校長を務めていたころには、校内で一番最初に給食を食べるのが常だった。
そう言えば、生活科の授業で「がっこうたんけん」をしていた1年生たちが、ちょうど検食中に校長室へ入ってきたことがある。
まだ4時間目の途中なのに給食を食べている私の姿を見て、
「校長先生、ズルい!」
「でも、校長先生は偉いからいいんだよ!」
と、ちょっとした論争になっていた。
しかし、これはズルくも偉くもないのである。仕事なのだ。
考えてみると、教諭の仕事というのは、授業、生活指導、部活の顧問など、一般の人にとってもイメージがしやすいと思われる。しかし、校長となると話は別で、テレビドラマなどの影響もあってか、
「朝会で長い話をする人」
「卒業式で卒業証書を渡す人」
「PTAから詰め寄られる人」
といった偏った印象があるように思う。
たまには、こういうかたちで校長の仕事が紹介されるのも悪くないだろう。今後、検食以外の内容についても掲載されることを期待したいものだ。
ただし、子ども向けのクイズには不向きなものも、その仕事の中には含まれているのだが。
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