ポジショントーク
「ポジショントーク」とは、
・自分が所属する組織や部署に有利な情報しか話さないこと
・自分にとって有利になることを恣意的に選んで話し、自分に都合が悪いことは話さずに黙っていること
を指す。
私はこれまで、公立学校の教諭や管理職、教育委員会の指導主事や責任職、大学の実務家教員などの「ポジション」で仕事をしてきた。単発的な仕事も含めれば、文部科学省や民間団体などで一定の「ポジション」に就いたこともある。
・・・自分としては、冒頭で紹介したような「ポジショントーク」はしないように努めてきたつもりだった。
しかしながら、このところ「元・校長」「指導主事経験者」「大学の実務家教員」など、異なる「ポジション」での発言を求められることが続くなかで、
・「ポジショントーク」を完全に避けることは難しい
ということを感じるようになっている。
主催者の立ち位置や参加者の顔ぶれなどにより、リップサービスも含めて多少の「ポジショントーク」をしているのではないか、という自覚があるのだ。
たとえば今月、「教育DX」関連のイベントに参加した2日後に、「地域と学校との連携」に関する研修会に参加したことがあった。前者では「テクノロジーの有効性」、後者では「人と人とがつながるよさ」を語っている自分の姿を客観的に見ると、
「あ~、俺も『ポジショントーク』をしてるな~」
と感じてしまうのだ。
・・・もっとも、
「デジタルかアナログか、
オンラインか対面か、
というような二項対立ではなく、
それぞれの『いいとこ取り』を目指すのが
私の『ポジション』です」
と開き直って、堂々と「ポジショントーク」をすればいいだけなのだろうけどね。