「バーチャル」か「リアル」か
横浜の市立学校では、「グローバル人材の育成」という枠組みのなかで「XRやメタバース」の活用を進めようとしている。そのことに関しては、前回まで3回にわたって紹介をしてきた。
・・・横浜市教育委員会では、こうした「バーチャル」な取組を進める一方で、「リアル」の面でも「グローバル人材の育成」に取り組んでいる。
その取組の一つが、今月23日(祝)に「みらとみらいエリア」で開催される“Yokohama English Quest”である。
横浜市立小中学校の児童生徒を対象としたこのイベントは、多国籍のイングリッシュスピーカーと児童生徒たちが一つのチーム になり、英語でコミュニケーションを図りながらミッションをクリアしていき、横浜の魅力を発見したり発信したりしようとするものだ。
昨年度に初めて開催されて好評だったことから、今年度は定員を100名から200名に増やし、参加対象も中学生から小学校5・6年生までに拡大して実施される。
【記者発表資料】
【昨年度の活動の様子】
「XRやメタバース」などのテクノロジーの活用に関しては、
「バーチャル」か「リアル」か
という二項対立の問題が持ち上がることがある。しかし、「AorB」という議論は不毛だとしか言いようがない。
「リアル」でできること
「リアル」では難しいが「バーチャル」なら可能なこと
「リアル」と「バーチャル」の融合ができそうなこと
・・・など、個々の状況に合わせて「いいとこ取り」を目指してけばよいのだと思う。
この“Yokohama English Quest”にしても、今回は全面的に「リアル」のイベントとして実施されるが、今後は「バーチャル」と組み合わせることによって、さらに可能性が大きく広がるのではないかと思うのだ。