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「明日に向って撃て!」
私がこれまでに見た映画の中で、確実にベスト・テンに入るのが『明日に向って撃て!』(1969年)だ。
西部で名を馳せた荒くれ者のブッチ(ポール・ニューマン)とサンダンス(ロバート・レッドフォード)の2人は、列車強盗を繰り返していたが、ついに鉄道会社が雇った刺客に狙われることになる。
逃げ続ける2人は、サンダンスの恋人エッタ(キャサリン・ロス)とともに南米ボリビアへの逃亡を計画する。こうして、男2人に女が1人という「微妙」な3人組での旅が始まるのだが…。
というのが、この映画のストーリーだ。
映画の中に、ポール・ニューマンがキャサリン・ロスを自転車に乗せて、二人乗りで林の中を走るシーンがある。
バックに流れる主題歌『雨に濡れても』のメロディーと相まって、印象的なシーンになっている。
…私が大学2年生のとき、名画座でこの映画を観た直後に、女性を後ろに乗せて自転車の二人乗りをする機会があった。
同じサークルの先輩である女性が講義に遅刻しそうになったため、部室がある建物から講義棟まで彼女を自転車で送る役目を仰せつかったのだ。
私が通っていた大学のキャンパスは元々がゴルフ場だったため、広い上に起伏が激しい。
また、その先輩は他の女性たちに比べて「健康的な体型」をしていたと記憶している。
それでも、「ポール・ニューマン」を気取って快調にペダルを漕いでいたのだが、講義棟まであと100メートルほどのところでバランスを崩し、その直後から急にペダルが軽くなった。
不思議に思って振り返って見ると、20メートルほど後方に「キャサリン・ロス」が転がっていた。